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佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中


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映画『オスカー・ピーターソン』  2023年12月28日(木)

 偉才、左右の指が魔法のように踊るピアノ演奏はとても快活的でテクニックの美にもあふれまくる……。そんなカナダ人ジャズ・ピアニストのオスカー・ピーターソン(1925815日〜20071223日)を題材に置く、2021年カナダ映画『オスカー・ピーターソン』(原題:Oscar Peterson: Black + White)をネット試写で見る。ふむ、良いドキュメンタリー映画だな。監督は映像畑でずっと来ている1963年生まれのカナダ人、バリー・アヴリッチが務める。彼はピーターンソンと同じくケヴェック州モントリオールの出身のよう。


オスカー・ピーターソンは押しもおされぬ大ジャズ・ピアニストだが、今ジャズを語る際にその名前が俎上によくあげられるわけではない(一時は彼を聞いたものの、ぼくもまさしくそうだ)おり、偉大な才能を再認識するためにもこれはいい記録映画であると思う。


<普通に労働者階級の子供として生まれ、ほとんど正式な音楽教育は受けてないこと>、<アート・テイタムーが、一番好きなアーティストであったこと。ピーターソンはテクニカルすぎると言われますがという問いに、「アート・テイタムもそう言われた。だから、光栄だ」と答えている>、<また、ナット・キング・コールも大のお気に入りで、1950年代初期には彼のように歌っていたこと。彼のギタリスト厚遇は、コールのあり方に沿うこと>、<日本好きのようであったこと>、<ヴェーゼンドルファー愛用者であったこと>などなど、この映画はぼくにピーターソンに関する知識をいろいろ与えてくれた。


少年期から亡くなるまでが、81分にまとめられる。どちらかと言うと短めと言える映画だが、ピーターソンの諸々は十全に語っており、適切な尺であると思った。マテリアルは新旧様々なピーターソンの演奏シーンやツアーの模様、報道の模様、関係者や音楽家たちへの取材映像など。そこには、ビリー・ジョエル(熱烈に語っていて、大ファンなんだな)、クインシー・ジョーンズ(201381日)、ラムゼイ・ルイス(200872日、2009829日、2010928日、2011822日、2013221日)、ハービー・ハンコック(2000314日、20011227日、2003823日、2005821日、201233日、201497日、201596日、201693日、201891日、2023102日)、結構若々しいハンコックとの対比もありすっかりジジむさくなってしまったと思わせるブランフォード・マルサリス(20011024日、201038日、20101021日)、なんかキャスティングがハマるジョン・バティステ(2010613日、2023 106日)が含まれる。また、ピーターソンの1番の側近であった故ノーマン・グランツのかつての映像も使われ、彼の貢献も当然示される。


いろいろ紹介されているとは思うもののピーターソンの動く映像は少ないのか、彼ゆかりのミュージシャン(たちと思われる。ぼくがパっと名前を見て、知っている人はいなかった。みんなカナダ人?)による演奏シーンも使われるが、驚いたことにそんなに違和感はない。ある意味カナダ人といういう属性を介そうとしているところはあるかな? 実際、ピーターソンはカナダ出身でもっともエスタブリッシュされたジャズ・アーティストであるのは疑いがないわけだし。カナダでは“オスカー・ピーターソンの日”が制定されていたり、彼の名前が掲げられた公立の学校もあるようだ。


終盤には、3番目か4番目の奥様であるケリー・ピーターソンも証言者と出てきて、出会い、結婚前に授かった娘とともにツアーに同行したこと、1993年に脳梗塞で倒れ障害を負っての顛末、最後は自宅で亡くなった際の様子などもきっちりと語られる。


そして、そのハイライト的部分で紹介されるのが、キング牧師に共感してピーターソンが作った「ヒム・トゥ・フリーダム」という希望の曲だ。彼の快楽性は黒人差別の少ないカナダ人であるからという言説がされてもいるが、米国をツアーするようになり彼が映画『グリーンブック』(2019129日)に出てくるような差別をいろいろ受けたことが、このスピリチュアルな自作曲に昇華したよう。この項、当時の映像とともに今の“ブラック・ライヴズ・マター”運動の映像もインサートされる。


うーん、オスカー・ピーターソンの音楽人生って素晴らしいものだったナと感じることしきり。そういうドキュメンタリーは実に後味がいい。そして、今のジャズ愛好家が見ても絶対損はないはず。2024 2 2 日、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開される。


▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
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▶️過去の、ノーマン・グランツ絡みの記載

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https://eisukesato.exblog.jp/32118673/

▶︎過去の、映画『グリーンブック』
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<今日の、追記>

 オスカー・ピーターソンについての、ぼくの思い入れを一つ書いておく。20歳ごろジャズ・ピアニストでお気に入りだったのがホレス・シルヴァーやジョン・ルイス、ドン・プーレン、アンドリュー・ヒルあたりとともに、ピーターソンだった。ぼくが最初に買ったジャズ・ピアニストのリーダー作が、ピーターソンの『ハロー・ハービー』(1970年、MPS)だったんだよなー。むかし、ピーターソンはコレに限ると思っていた曲があった。それは、カヴァー曲である「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」というメロディアス美曲。それ、ピーターソンの名盤と誉れ高い『プリーズ・リクエスト (原題は、We Get Requests)』(ヴァーヴ、1964年)が初出だが、これがなかなか謎の曲だ。

ファッツ・ウォーラーが弾いているラグタイム曲にも同名のものがあり、同じ作者がピーターソン演奏曲にもクレジットされていることもあるが、こちらはセイモア・レフコとクレメント・ウェルズお2人の共作曲であるものの、いまいちオリジンが分からない。しかも、その曲の出版はそこでベースを弾いているレイ・ブラウンの会社の登録らしく……。ブラウンは自前の出版社を持ち、大々的に楽曲管理にも関わっていた人物だった。

 だが、ぼくの大好きな「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」はその『プリーズ・リクエスト』のヴァージョンではなく、1977年のモントルー・ジャズ祭で録られたライヴ盤『Oscar Peterson And The Bassists Ray Brown, Niels Pedersen』(パブロ・ライヴ、1977年)収録曲のほう。その表題にあるように、ピータソンと二人のベーシストという変則の設定でライヴはなされた。ピーターソン/ノーマン・グランツは同年の同フェスで録音した3種類のライヴ盤をパブロ・ライヴからリリースしており、変化に富む複数の編成でやる必要があったのは間違いないだろう。なお、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルは出演料を抑える代わりに、そこでのライヴ音源の権利を出演者に与えていると言われた。

 さて、その77年版のライヴ・ヴァージョンだが、スタジオ作以上にメロディアスなところとグルーヴィに燃え上がる精気に満ちた緩急を持っているのがいい。まずはピーターソンのソロで始まりそこにブラウンが寄り添い、途中からはピーターソンとペデルセン二人のデュオ演奏になり、エンディングは再びブラウンとピーターソンとのデュオになる。歌心に満ち、そしてスリリング。この曲を聞くと、ピーターソンはポップスにも繋がるポップ感覚を有していたとも書きたくなるところもある。蛇足だが、ぼくの一番好きな部分は5分過ぎのペデルセンのソロの際のフレイズだ。



by eisukesato | 2023-12-28 00:00 | 映画 | Comments(0)