
佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中
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2003年6月2日〜30日
30日(月)
Minga
早坂紗知(リード)をリーダーに、永田利樹(ベース) 、ヤヒロトモヒロと大儀見元とワガン・ンジェエ・ローズ(パーカッション) 、鬼怒無月(ギター) という面子のグループ。おお、こうやってパーソネルを書くと、けっこう変則編成だな。事前にどんな音を出すかは知らなかったが、ワールド・ミュージック的要素とジャズを重ねようとした表現がジョン・ゾーンに認められ、彼のツァディックからそのアルバムが出るという情報を受け、けっこう期待して見にいった……。まあ、いろんなジャズのしがらみから逃れようとするものであるのは分かる。真摯に事にあたっているのも分かる。でも、ぼくには予定調和なフュージョン調ちょっと越え表現としか聞こえず。ちょっと言い方、きついかな。ぼくの耳には合わず。早坂はほんの少し、ローランド・カークのような2本くわえ奏法も見せるなど、悪い奏者じゃないと思う。必要以上に負の印象を頭のなかに置きたくなっかたので、残念ながらファースト・セットで失礼させていただいた。受け付けに知っている人がいて、差し障りのないように、ちょっと用事がありましてと、店を出るときにその場しのぎのことを言ってしまった自分が非常に悲しい。自分にもバツ印を。六本木、スイートベイジル139 。
29日(日)
アサイラム・ストリート・スパンカーズ
オースティン・ベースの、中年手作り音楽集団。なんと、ノーPAによる、完全生音によるパフォーマンスをした。だが、それも音楽性や風情にあっていたためか、それほど音量の小ささは不満に感じず。大人数で、おおらかに、わいわいがやがや。絵に描いたような、手作りグッド・タイム・ミュージックを次々に送り出す。フォーク、カントリー、ブルーズ、ジャズなどの米国ルーツ・ミュージックの諸要素だけでなく、ラップをもじった余裕たっぷりのお茶らけ表現まで。ワザあり。楽しい~。中核メンバーのスタンリー・スミス(2002年10月20日)は病気とかで欠場。彼のクラリネットがそこに入っていたなら、さぞやいい感じの黄昏テイストがほんわか漂ったろうなあ。けっこう、残念。彼は重病らしく、タワー・オブ・パワーのロッコ・プレスティアと同じように、会場内では手術代カンパを募っていた。彼が別に参加しているグループの公演が秋口に組まれているようだが、来日できるのか? 渋谷・クラブクアトロ。びっくりするぐらい混んでいた。
28日(土)
sound VORTEX。ONJQ+OE
まず、鶯谷の東京キネマ倶楽部というハコに行く。sound VORTEXと名付けられたイヴェントがそこであった。初、鶯谷となる。
実演のトップバッターはABA Structure という、ドレッド・ヘアの日本人による単独ユニット。マックを操りつつ、ヴァイオリンを弾く。クラブ・ビートを適度に用いたニュー・エイジ・ミュージック、てな感じの音楽内容。バックの映像は、やはりそれふうの風景写真が映されたりする。
続いて、Phat(3月6日)の藤原大輔率いるaupe。彼にパーカッション奏者二人という編成。藤原はPhatと同様に電気効果を噛ます。起伏をこらしつつ小一時間をノン・ストップで演奏した。より、クラブ・イヴェントっぽい乗りに合うような煽情性を追求していると言えるか。生ではこういうのもアリだろう。ただ、クリック的なシーケンス音を下敷きにしていて、それに沿って演奏していたので、テンポ的には変化に乏しい。ブレイクをいれるとか急に走るとか、そうした部分の醍醐味には欠けていた。
そして、アイヴィン・オールセット。ニルス・ペッター・モルヴェル(2001年9月28日)のサポートに続く来日となるのか。ジャズランド所属アーティストのなかではトップ・クラスに興味が薄い人なのだが、ニコニコ見れた。未来はないが、刺激的な今は十分にある。今、アルバムを聞くと以前とは別な感興が出てくるかな? ドラムと電気効果担当者とともの実演。
ところで、東京キネマ倶楽部というヴェニューには初めて行ったが、これはなかなか。インパクト、とってもあり。平面積はリキッド・ルームを超えるだろう大きさで、ビルの3フロアぶち抜き。ステージと椅子なしフロアを半形のゆうゆうのソファ席が3層で取り囲むといったもの。ステージも広いし、片方には階段で繋がったサブ小ステージもあるといった具合で、なんとなくいいナと感じさせるところ多々。もともとはキャバレーだった(つまり生バンドとかが入っていたのか?)と聞いたような気もするが、いろいろと使える感じはあった。こんなの渋谷にあったら大騒ぎだろう。ただ、飲み物は貧困でそれはとっても不満に感じた。ビールの次に赤ワインを頼んだが、不味すぎ。じゃあ、とバーボンを頼んだら、モルト系しかないという。横のほうにシャンパンのボトルが何本も保冷機に冷やしてあったので、ボトル売りできるのと聞いたら、売ってないという。しょうがないので、以下はジン・トニックを飲んでいたのが、あとのほうになったらそれまで用いていたプラスティックのコップの半分以下の小プラ・コップにてサーヴ。なんでも、普通つかっているほうがなくなってしまったのだとか。で、いながら値段は変わらず。釈然としねー。バイトの人達が楽しそうにやっているのはいいのだが、これじゃ学祭のそれと変わんねー。
そして、その後、南青山・カイに。夜中の3時ちょい前ぐらいに着いたのかな。大友良英ニュー・ジャズ・クインテット(2002年3月17日)がやっている。レコ発のライヴ。青白い炎あり。なんて、このころにはけっこう出来上がっていたが。そして、しばらくすると新作がそうであったように、そこに大江達也(旧名キャプテン・ファンク)が電気音で加わる。両者の重なりによるあっと驚く飛躍は実演では過剰になかったような気もするが、とにかく彼らが音を重ねているということで、めっぽう嬉しくなるワタシでありました。
なお、両会場にNUMBが出たはずだが、完全に入れ違い。残念。ちゃんと接してみたい。
25日(水)
シークレット・ガーデン。PE'Z
まず、オーチャード・ホールで、アイルランド人ヴァイオリン奏者とノルウェー人キーボーバ奏者によるグループ、シークレット・ガーデンを見る。素朴な情緒を核に置きつつ、ときにヒーリングぽく、BGM~フュージョン調のインスト表現を聞かせる。半分ぐらいはアイリッシュ・ミュージック的な旋律や情緒を応用しており、ティン・ホイッスルみたいなのも吹く管楽器奏者もアイリッシュという。他のサポート陣はノルウェー人のよう。ある意味、北の国の感性をどこかベースにしている、とも言えるのかな。普段その手の出し物で会う、アイリッシュ音楽愛好家の方々はさすが見かけない。ライヴを見たぼくの感想は、アイリーン・アイヴァース(2002年12月8日)とどっこいどっこいという感じもあった。どちらにせよ、ぼくの好みからは離れる。
わ、付属のバーでシャンパン、グラスで1000円もとりやがんの。そのあとに飲んだ白ワイン(600円) は強力にまずかったなー。あんまし冷えてなかったし。
2部のあたまのほうで退座し、横浜に移動。赤レンガ倉庫のモーション・ブルー・ヨコハマでPE'Z。特別ジャズ・クラブ仕様ライヴという名目のもので、発売と同時にすぐに売り切れたらしい。期待したほどは、ジャズのりではなかったが、電気キーボードは使わずグランド・ピアノ一本で迫り、リズムやホーンのアレンジもけっこう変えていた。横にいた、s-ken さんを紹介される。PE'Zは彼の事務所所属であったのか。
23日(月)
日野賢二(と、父親)
六本木・スイートベイジル139 。有名トランペッターを父に持つ、ベーシストのレコード発記念ギグを見る。2週間前に飲んでて夜半に流れたお店で偶然に彼と邂逅したのだが、ゲンブツは爽やかなナイス・ガイ。びっくりするぐらいに。で、音楽性よりもやはり人柄のほうが勝った実演だった。なんて書くと、失礼にあたるのかな。マーカス・ミラーのフリークなのが判る演奏、そして音楽性。スライ・ストーンの曲もやった。ドラマーは外国人だったが、もう少し巧い人を雇ってもいいんじゃないか。
いろんな人がゲストで出て来たが、圧巻は日野皓正。颯爽と現れて、屈託なくぶちかます。もう、胸がすく。とにかく、若々しくもカッコいい。普段とは違う“若い設定”だったのがプラスに働いたのだろうか(あと、息子が独り立ちするのに対する、親馬鹿的な喜びもあったのかな?)、そこに迸るオイラのジャズ流儀でグイのりする様の鮮烈なこと。いやあ、唯一無二。その偉大な個性を再確認しまくりだった。当人もまた新作を出したばかりだが、やっぱりこの日見せた姿は破格にして魅力的。アンコールにはダンスや肉声も披露した。この日は完全に彼のものと言いたくなる。息子も父親をさして、カッコいいネとプロフェッショナルらしくない、素の感想をMCで口にしていたが、ぼくも本当にそう思う。
22日(日)
シアターブルック
新宿・リキッドルーム。満員。例により通路には人がいっぱいで下のフロアには行けず、後ろからだとよく見えず。ちゃんと顧客がついているなあ。
途中で休憩を入れて、セットが二つ。ほとんど、コンサート二つぶんの長さだ。おお。佐藤タイジらのインスト3人組のサンパウロを見たときに(2002年10月15日)、完全なジャム・バンドだと感じたが、シアターのほうもよりジャム・バンドっぽくなっているなあ。2001年のフジ・ロック出演時のときにも相当にインスト・パートが長くなっていることを指摘しているが(2000年7月29日)、それ意図的なものだろうな。けっこう、彼ら野外系パーティに出演してもいる。
こっきり、4人によるライヴ。DJやサウンド・エフェクト担当者がそれぞれメンバーとして在籍していた時代と比べると、サウンド的な斬新さは減ったが(あの頃、佐藤タイジはミッチェル・フルームにプロデュースを頼みたい、なんて言っていた)、歌ごころ希求度数~おおらかな人間ぽさ度数は増してもいると言えるか。とともに、やはりオーガニックに無理なく、気儘に行きたいという、姿勢の変化がその根底にあるのだと思う。人数が少ないと、乱暴なライヴもやりやすいよなあ。
ところで、この日は夜の8時から、電気を消してみましょうという、キャンペーンが行われていた。それを知人から聞いて、イヴェント好きのぼくもやろうと思ったのだが、コンサートに行ってたらそんなのできませんね。残念。真っ暗な夜というのもたまには良いんではとはマジに思う。リゾート気分にもひたれるかもしれない。今のシアターのことだから、それを受けて急にアコースティック・セットでやる可能性もあるかとほんの少し思ったが、さすがにそれはなかった。蛇足だが、この日のリキッドルーム行きで、渋谷駅や新宿駅の照明がやたら明るいことを再確認。ちょっと行き過ぎじゃないか、と感じるぐらい。それを誠意あるサーヴィスと思っているなら、まずJR系と私鉄/営団系のプリペイド・カードの互換性をとっとと進めろや。あー、使えねえ。
18日(水)
アル・クーパー
うわあ、会場でいろいろと久しぶりの人と会ったなー。1960年代中期~70年代中期米国ロックの立役者の一人であり、名プロデューサーである彼が今回が初めての来日であるというのにはびっくり。そんなにソロ・アクトとして活動してきた人ではないが(でも、ソロ・アルバムだってそれなりに出ている)、みんなひょんなことで日本に来ていたりするからなあ。
テナーとトランペット、ギターとベースとドラム。それにキーボード(オルガン中心)と歌を担当する御大という5人編成による実演だった。リズム・セクションは30代かもしれぬが、あとは中年~初老。クーパーは60才間近となる。最初にメモを見ながら、たどたどしい日本語で少し長めに挨拶。なんか、気持ちは伝わってくる。
なんとなく、これでいいのだ。まったりしたライヴに触れながら、美味しくお酒を飲んでいたワタシ。インスト曲は普通すぎたけど、ヴォーカル曲はやっぱし良かったな。思った以上に、歌に味があった。で、何かにつけて二管をたっぷり活用する表現を聞きながら、やっぱりロックはR&Bやブルーズを参照しつつ白人的体質に直すことで確立されてきた表現なのだナと強く再認識した。新曲もやったが、それもソウル感覚を良質に消化しての、心の琴線をくすぐるメロディアス曲で非常に良かった。それから、やっぱし「ジョリー」は本当に名曲。よく、あんなお洒落な曲、大昔に作ったよな。
最後の方にはプロコル・ハルムの「青い影」、ボブ・ディランの「風にふかれて」、ザ・バンドの「ドント・ドゥー・イット」のイントロなんかをオルガンでメドレーぽく弾いたりもする。ああ、ガース・ハドソンのソロ・ライヴを見たいっ! そう、痛烈に思ったワタシ。誰か呼んでぇー。
夜中、なぜか武蔵小山で飲む。初めて行ったゾ。コンフェデ杯、日本対ニュージーランドを見るのを忘れたよお。そういえば、ワールド・カップを日本でやって1年たっちゃったのか。早い。ほんと、楽しかったよなー。
17日(火)
マリオ・ジョアン&マリオ・ラジーニャ、E.S.T.
欧州のジャズ系アクトが二組出た公演、紀尾井町・紀尾井ホール。ホテルオークラの真ん前にあるクラシック向きの会場で、初めて行く。
まず、最初に出てきたのは、けっこうなキャリアを持つポルトガルの女性シンガー(親の一人がアフリカ系のよう)と男性ピアニストがつるんだユニットの、マリオ・ジョアン&マリオ・ラジーニャ。実演は、小悪魔的かまととヴォイスを駆使するジョアンに、ラジーニャ率いるピアノ・トリオのバッキングが伴奏を付けるという形で進められる。とはいえ、そのピアノ・トリオはジャズに終わらぬ広がりある演奏を展開していて、頷く。でも、問題を感じるのはジョアンさんのほう。その来日記念盤を聞いて(やっぱり、迷宮ノリのあるバッキング音は感心した)、ビョークを想起してしまい、それだと彼女は辛いなーと思ってしまったのだが、実演もまったく同様の感想を持ってしまったのだ。技術的にも、発想の部分においても。もっとマイクを口にくっつけて歌えばいいのに。それは、ワタシは歌えると言う自負の表れなのかな。一つのジャズ・ビヨンド表現であったのは疑いがない。開かれた精神もあり、絶対悪いものとは思わぬが……。それから、5曲で1時間やったのだが、曲を伸ばしすぎでしょう。
E.S.T.は、かなりぼくのお気に入りの、スウェーデンのピアノ・トリオ。完全に今のほうを向いた……。平たく言えばブッゲ・ベッセルトフトらジャズランド作品やブラッド・メルドーの『ラルゴ』なんかと横並び(事実、親近感を持っているそう) にある表現を送りだしている連中(昨年出た新作より、その前の2枚の方がお勧めだ)である。一部電気音やドラムンベース的ループ音なども用いるが、E.S.T.はもっとジャズマンの矜持を全面に出してよりトリオな音にこだわる傾向が強い。もちろん、それは悪いことではない。
コントロラーでグランド・ピアノの音をエレピ的な音にしたり、生ベースの弓弾きにエフェクトをかけてディストーションの効いたギター音を出していたりする場面もあったが、基本的にはきっちりとアコースティック音で実演をこなしていく。潔い、とも言えるのか。もう少し電気的音が多くてもいいかなと思うとともに、少し耽美ぽく流れすぎとも、ぼくは思ったけど、やはり興味深い連中である。翌日、取材したら、やはり幅広くいろんなものを聞きつつ、同時代ジャズを作ろうとしているのネというのはとても了解できた。この夏、彼らはK.D.ラングの前座でアメリカを回るという。ビョークのバックを勤めてみたい、とか、自分たちに近いのはかつてのジミ・ヘンドリックスのバンド表現じゃないか、なんて発言も出た。
やっぱり、応援したいな。
12日(木)
ハイラム・ブロック
南青山・ブルーノート東京。今回のハイライトは、エクスペンシヴ・ワイノウズ(キース・リチャーズ・バンド)でベースやドラムをやっていたチャーリー・ドレイトンがドラマーだったこと。そして、今回はバンドにコーラス担当者はいなくて、あとはウィル・リーとデイヴィッド・デロームという、お馴染みの二人がサポートする。今まで一番、簡素な編成にてのもの。でも、問題はなし。毎度のことながら、ヴォーカル・ナンバー中心のショウで、ウィル・リーも1曲リード・ヴォーカルを取る。ここのところ、ブルーノート出演者の別メニューによるモーション・ブルー・ヨコハマ公演がときとして組まれたりするが、ウィル・リーが主役の出し物を組んでもいいのではないか。彼が昔ゴー・ジャズから出した、ヴォーカル・アルバムもなかなかの出来だったし。最後のほうは例により、ハイラムとウィルが客席のテーブルの上に立ったり、客席内を練り歩いたりとやんちゃ合戦を繰り広げる。
11日(水)
マリーナ・ショウ
赤坂・Bフラット。ヴェテランの彼女はけっこうダイナミックな歌い方を見せつつ、1970年代にもっとも洗練されていたほうのブラック・コンテンポラリー歌手のような姿を見せた。まあ、別な言い方をするなら、ジャズからR&B〜ポップまでを自在に横切る総花型のシンガーという形容もできよう。
60才。大柄。今年に入って転んで怪我したとかで杖をついていたが、ステージでは自在にふるまい、その必要を感じず。かなり芸能界入っているというか、下世話なステージ運びで進める。でも、まったくもって、健全な輝きあり。曲によってはかなりスキャットもかます。本当に地声が大きそう。とにかく豪快、ブルーズっぽくもあるのに滋味があるのに驚かされる。ピアノ(リーダー作も多数持つ、デイヴィッド・ヘイゼルタイン。器用でなかなか)、ベース(生と電気の両刀)、ドラムを率いてのパフォーマンス。ショウ終了後、彼女は店内で、サインをもらうおうと列をなす客と気安く接していた
10日(火)
菊地雅章オン・ザ・ムーヴ
赤レンガ倉庫のモーション・ブルー・ヨコハマ。このトリオを見るのは昨年8月22日いらい、簡素ながらかなりのぼせ上がった記述がなされているが、この日もひどく堪能した。
なんか、飛ばしていたナ。前日も見ている人によると、この日のほうがいい感じだそう。とにかく、心地よい重さと間を伴っての嬉しい瞬間が連続。もう、面白くておもしろくて、しょうがない。ジャズ、最良の部分を体現するマスター。あまりに、彼には真実がありすぎる。いやあ、スリルある体験。ああ、この人さえいれば何もいらない、なんてほんの少し口走りそうになった。そして、そんな人は(状況が許せば)一方でグルーヴィなビート・ミュージックに手を染め、ブーツィ・コリンズのことを天才と言う。素敵すぎるよなあ。
ところで、ステージ背面に映像が流されたりもした。それは上からの鍵盤の指裁きを捕らえた映像や、ピアノ正面から菊地雅章の顔を撮ったものとか(彼は客に背を向けて弾いている)。それ、ここでは今に始まったことではないが、菊地雅章のようなリアル・ジャズのアーティストのライヴでそういう映像が出てくると、非常にインパクトがある。もちろん、それは客席に座っていては見ることが出来ないものなので、たいそう興味深く、新鮮でもある。音に新たな理解の種を与えるものでもある。うん、それはアップ・トゥ・デイトな音楽ヴェニューの一つの、確かなサーヴィスのあり方である。と、深く頷いた。
8日(日)
マリア・デル・マール
南青山・カイで、スペインのマヨルカ島生まれの女性シンガーを見る。後ろのほうまで椅子が置いてある。でも、この入りなら、もう少し椅子席減らしても良かったかもね。けっこう、表現自体が揺れの感覚を持っているので、立って見ていてもそんなに負担に感じなかったし。サポートは、ギター2本、パーカッション、キーボード。途中ブズーキみたいな音も聞こえたし、かなり伝統音楽的なバッキング音だナと思えるときもあった。スペインというとまずフラメンコとなるが、地中海に面していることもあり、中近東ふうだか北アフリカ的だかよく分からないがそういう感覚とか、披露される音楽性が指し示す地域は広いと感じさせる。とうぜんフラメンコ的な曲もあったし、演歌っぽいぞ思わす曲もあり。楽曲は同地に受け継がれてきた曲をリメイクしたものや、メンバーや本人のオリジナルとかが中心のよう。とにかく、幅の広い曲調のもと、包容力のある歌を披露する。箸休め的な感じで、随所でアカペラも披露。1曲ではそれに演奏陣によるヒューマン・ビート・ボックスなるものが重なったりもした。
とにかく、誠意と人間味を感じさせ、かつ違う文化を持つ表現であることは痛感させられ、非常にいい気分になる。実は先週木曜(6月5日)にも、ジャン・ポール・ブレリーのハイチ音楽経由プロジェクト“アイボボ”の新作発表記念をうたっての、ハイチ大使館が仕切った会があり(汐留・カフェ・ハイチにて)、そこではどこかに行った帰りに日本に寄ったハイチ人ギタリストと打楽器奏者(アイボボとは無関係)が3曲歌い演奏したのだが、そこにも同様の感触を与える味があったりして、やっぱ英米以外の流儀(でも、そのギタリストはかなりジャジーな押さえ方もしていて、米国ジャズの影響力の大きさを実感させられもしたのだが)に触れるのは、自分の豊かさを増させるためにに必要なことだなあなぞと実感したばかりだったので、余計に嬉しくなる。世界で一番早い黒人独陸国家であるハイチは来年の1月1日で独立200 年となる。その演奏を聞きながら、ちょうど10年前の夏に後楽園遊園地のアトラクションとして、同国のブッカン・ギネというブードゥ音楽ベースの人気バンドを見たことも思い出した。それから、最初ハイチのブードゥ・ミュージックをやる大学生グループとしてスタートした、今はほとんど忘れられた存在になってしまったリパーカッションズ(その演奏陣はグルーヴ・コレクティヴという名前で別活動も)のことも。そこのシンガーのニコル嬢はかつて取材したとき、ハイチがいかに由緒正しい(?) 黒人独立国家であり、いかにアフリカの文化が色濃く残っているかを雄弁に語ってくれたっけ。演奏後、ハイチ料理のサーヴもあったのだが、かなり貧しい国として知られる同国のことを考えるとなんか申し訳なくなった。
話は戻るが、マールのパフォーマンス途中にトイレに行くと、なかで外国人がぼうっと立っている。なんか気になり(Pするとき、背後に立たれるのはどうも具合が良くないものだ)、「ワラユドゥインヒア」とそっけなく言う。すると、「え、何?」と日本語の答え。「何やってんの、ここで」。「タバコ、吸ってた」。で、彼は場内は禁煙なことを前置きし、「だって、吸いたくなるよ。僕、カタルーニャの出身なの。もう地元の音楽を日本で聞けるなんて、めっちゃ嬉しい。めっちゃ嬉しい」と器用な、ちょっと大阪ふうの日本語でのたまう。「やっぱ、懐かしくなって、タバコ吸いたくなっちゃう。ここで、吸ってんの内緒にしてネ」。おう、郷愁にひたってくれやあ。
知りすぎるのは、自分のキャパを大きく越えるものだと不幸である。しかし、知らないこともまた多大に不幸である。まあ、無理せず、好奇心旺盛に行くのがよいであろう。やっぱり、ぼくはまだまだライヴにも通いつづけるのだと思う。
2部の最後のほうに後ろ髪ひかれる思いで抜け出し、渋谷・クラブクアトロに行って、レット・ミラー(2月21日)を30分弱見る。今度はバンド付き(ギター、ベース、ドラム)。なるほど、バンド付きのほうが一般的アピール度はありますね。
6日(金)
ブラッド・サースティー・ブッチャーズ
新宿・リキッドルーム。なるほど、ステージ中央には新たに加入した元ナンバーガールの田淵ひさ子がちょこんと、自然体でいる。バンドとしてのまとまり、重なり感は、良好。轟音ギター・サウンドにのる歌はうまいとは思わないが、妙な感覚でふっと耳に入り込んできたりもする。ほとんどMCはなし。それが非常に良かった。1時間だけきっかり見て、次の座敷に移動。ようやく風邪っぽいのも回復か。よかった良かった。ココロオキナク遊ブノダ。と、思うのだが、なんか仕事が溜まっていて、少し気が重い(かも)。ここのところ、気が小さくなったのか、仕事が溜まるとすぐに負担に感じちゃうんだよなー。
2日(月)
土濃塚隆一郎
都内でけっこうストリート演奏をしているという、2枚のリーダー作を出している1972年生まれのフリューゲルホーン奏者のライヴを見る。ピアノ(ときに、オルガン音のキーボードも)、ベース、ドラムを率いてのもの。みんなだいたい同年代か。新宿・ミノトール2。
もう、覇気たっぷりの、ジャズらしいジャズを聞かせる。一歩誤るといい若いモンがなんだかなあーとか感じさせる行き方かもしれぬが、漲る覇気やまっとうさがそんな印象を与えない。かつての4ビートの呪縛に安易に埋もれるというよりは、本当に本物の4ビート・ジャズが好きで体当たりしたいんだという意思があるからだと判断。だからこその勢いや、若い迸りもこのクインテットにはあると思う。でなきゃ別の説明をするなら、若い人達がエキセントリックなブルーズを送りだしているのを見て偉いゾとは思っても、疑問を呈する人はいない(はず)。……それと同じことかとも思う。
そして、そんなグループの味を導いているのは、やはりリーダーの豪快な吹き口。けれん味なく勇ましい。もう、吹くときに首が顔ぐらいぼわっと広がるのにはうへえ。誠実な(?)MCはその演奏と合わないノリでぼくは苦手に感じたが、強さの奥にちゃんと歌心も持つ人だとも実演を見てぼくは感じた。なかなか聴後感が良かったライヴ。なお、ここのベース奏者はPhat( 3月6日、他)にいた、鳥越啓介。いい弾き手。なるほど、彼は完全ジャズの人なんですね。
by eisukesato
| 2003-06-01 00:00
| 音楽
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