
佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中
by eisukesato
検索
最新の記事
| ガブリエル・カヴァッサ 2.. |
| at 2025-12-12 20:30 |
| 三宅純の広告音楽。AFRO .. |
| at 2025-12-10 19:30 |
| 映画『トーキョー・メロディ .. |
| at 2025-12-09 12:30 |
| 青木冨貴子『ジョン・レノン .. |
| at 2025-12-08 18:15 |
| モントルー・ジャズ・フェステ.. |
| at 2025-12-07 15:30 |
以前の記事
2025年 12月2025年 11月
2025年 10月
2025年 09月
2025年 08月
2025年 07月
2025年 06月
2025年 05月
2025年 04月
2025年 03月
2025年 02月
2025年 01月
2024年 12月
2024年 11月
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
2004年 06月
2004年 05月
2004年 04月
2004年 03月
2004年 02月
2004年 01月
2003年 12月
2003年 11月
2003年 10月
2003年 09月
2003年 08月
2003年 07月
2003年 06月
2003年 05月
2003年 04月
2003年 03月
2003年 02月
2003年 01月
2002年 12月
2002年 11月
2002年 10月
2002年 09月
2002年 08月
2002年 07月
2002年 06月
2002年 05月
2002年 04月
2002年 03月
2002年 02月
2002年 01月
2001年 12月
2001年 11月
2001年 10月
2001年 09月
2001年 08月
2001年 07月
2001年 06月
2001年 05月
2001年 04月
2001年 03月
2001年 02月
2001年 01月
カテゴリ
全体美術館
映画
音楽
サッカー
その他
旅
舞台
未分類
ファン
タグ
ジャズブログジャンル
2001年6月7日〜27日
31日(木)
ハイラム・ブロック・バンド・フィーチャリング・エドガー・ウィンター
また、見ちゃった。でも、行って良かったな。って、昨年6月21日の項でも同じようなこと書いているが。なんか、俺ワン・パターン? しくしく。
今回はエドガー・ウィンターが同行となっていたんだが、2~3曲ぐらいハイラムたちの演奏にゲストとして係わるのかと思っていた。ところが全然違ていた。1曲目(なぜか、タワー・オブ・パワーの「ホワット・イズ・ヒップ」)からハイラムとのデュオでなされた最後の曲まで、ずっとステージ上にいっぱなし。なだけでなく、キーボード、アルト・サックス(かなり、上手)、歌(とくに、ファルセットの歌声は魅力的だった)で見事に係わりまくりだった。うち3分の1はエドガーを前に出したものだったのだが、バッキングの様を見ても本当に確かなミュージャンシップを持っている人なのだなと痛感させられることしきり。30年前のロッカーって、本当に確かな人が多いよナ。
というわけで、これまでのハイラムのステージとは曲目も含めてだいぶ感じの違ったパフォーマンス。よしよし(ウィル・リーのファンは彼の出番が減っていて、残念に感じたかもしれないけど)。どんな経緯でハイラムとエドガーが組むようになったかは判らないが、けっこうお手合わせしているんじゃないのか。1部と2部は曲目違いなようだし、日によっても違う曲をやったりするらしいし。南青山・ブルーノート東京。
29日(水)
マグマ。ブーツトラップ・ロウ・カット
まず、渋谷のオンエア・イーストで、昔っからいるフランスのプログレッシヴ・ロック・グループのマグマ。熱心なファンが総出といった感じで、満員。もー、曲が終わったときの歓声の凄いこと。
熱意あるプログ・ロックの聞き手では到底なかったぼくは彼らの名前は知っていても音を聞いたことはなし、すまんこってす。まるっきりどんなことをやるのか見当つかずに見に行ったが、結論から言えば相当に高揚しながら聞けた。
ピアノ、ギター/ピアノ、ベース、ドラムに、男女二人づつのヴォーカル隊という布陣。なんて書いたらいいのかなあ、伸縮性にも富むリフをどんどん繋げていき、その合間合間にヴォーカル隊が百花繚乱状態で入り込み……。クラシックやジャズが自在に込み入った、壮大でもある音楽絵巻。1曲目は約30分。終わるとエレピの一音が出ないので交換するからといって、約10分間のブレイク。そして、また飄々と出てきた彼らは長めの曲をこなしていく。こういう表現もあるのだなーと、頷きながら接するのみ。聞きながら、フランク・ザッパの欧州版なるもの、なんて感想も得た。女性もまざって意気揚々とやっているところは、欧州白人流儀によるスライ&ザ・ファミリー・ストーンだァと思わせたりね。約1時間半後に本当の休憩に入る。
残念ながら休憩に入ったところでイーストを出て、同じビルにあるネストへ。リンプ・ビズキットの来日時、フレッドにヴォーカル・トレイニングをやってあげて彼を締めたという武勇伝を持つ(笑い)女性ヴォーカリスト、ユカリー率いるバンド、ブーツトラップ・ローカットのライヴ。ザ・グルーウァーズの高橋ボブをはじめとするなかなかの面子だが、確かにいいバンド。ビブラストーンズにいた横銭ユージのメロディアスでもあるドラムスには感服。そして、正々堂々の歌。まさしく。
途中、その前身バンドであるブーツトラップ時代のメンバーたち、tokie やGRACE (ソロを叩くと、ビリー・コブハム!)ら女性プレイヤーもゲスト入り。さらにデミセミ・クエーバーのエミも登場、キーボードの抑えたが一部マイルス・デイヴィス的であった。
なお、彼女たちのCD『ダスク=ドーン』(ソング・バード SBCD00104 )が6月27日にリリースされるんで、興味のある人はよろしく。ブーツトラップ・ロウ・カットとブーツトラップ連合軍による録音作デス。
27日(日)
ブッゲ・ヴェッセルトフト
たまに定休日の日曜にやるブルーノート東京のクラブ・イヴェント“イヴニング・ブルー”の出し物として、ノルウェーの新機軸ジャズ・レーベル“ジャズランド”関連のアーティストが登場、けっこう胸を膨らませて行きました。だって、その本物のジャズ感覚と現代的電気効果の交錯のさせ方はあまりに魅力的なものであるから。
イヴニング・ブルーに顔を出すのは初回のときいらい(昨年5月14日)、8時にジャズランド社長でもあるブッゲたちの実演が始まるというので、それに合わせて行ったら、場内に入ったときはすでに演奏が始まっていた。会場は盛況。
キーボード(ブッゲ)、ベース(縦が中心)、ドラムス、DJというワーキング・バンドにてのパフォーマンス。やはり、相当にかっちょいい。実のあること、やっている。拍手! エレピのソロをとったりすると、ブッゲのソロはハービー・ハンコックに影響受けてるなーと思わせたりも。そういえば、彼のセクスタント時代の表現の現代化を計ったような曲もあったか。蛇足だが、フリー・ジャズ的なものと電気的効果を重ね合わせようとしていた、あの頃のハンコックはどーしようもなく冴えていた。
ところで、ブッゲは自己レーベルから3枚のリーダー作を出しているが(どれも好盤)、ぼくの評価のなかでは新作が一番低い。それは、彼の確かなジャズ感覚がクラブ的語彙に埋没しているように思えたからなのだが、彼が説明するには、新作はDJとの協調が面白くてそっちのほうに重点を置いたアルバムなのだ、とのこと。なるほど、その答えには納得。次作はまたジャズ側に揺り戻した内容になる予定とか。
そして、途中からは、ジャズランド唯一のポップ・ユニット、ビーディ・ベルのベアテ嬢が登場、ビーディ・ベルの曲をブッゲたちをバックに聞かせる。なぜ、斬新路線を標榜するジャズランドがビーディー・ベルのような中庸な音楽性を持つ人達を送り出すのか? そういう疑問をやんわりと聞いたら、やっぱり後続の若手たちに道を開けてあげたいからというようなことをブッゲは言っていた。……のだが、後から伝え聞くところによると、なんでもブッゲは大学生だったベアテをナンパし、スタジオに住まわせりしたらしい。ブッゲさんは本当におとなしい(人と話すときあまり目を合わさない)真面目そうな人なのだが、やっぱオトコなのねー。ホテルの部屋、一緒なのかなー。昔、ドーナル・ラニー(アイリッシュ音楽界の大御所)とシャノン・シャノン(美形の、若手実力派アコーディオン奏者)が一緒にツアーを回るとき同室だったというのを聞いて、仰天しつつ、さすが大将って思ったことがあったが。そういえば、この前のスティーヴ・マルクマス公演(5月17日)で触れているバカ女も、マルクマスの彼女だとその後に聞きました……。
25日(金)
モー
うわー、絞りのTシャツ来た人、たくさん。知人が、ありゃありゃと驚いてました。いわゆるジャム・バンドとして、米国では相当な人気を集めている5人組。夏とかには単独で複数のアーティストが出演する野外フェスを主催したりして、そこにはアニー・ディフランコのような人が参加ちゃったりもするんだよなー。って、この情報は前にもかいような気もするなー。とほほ。
2ギターの絡みを表現の中央に置く、基本的には弛緩した土着系ロック・バンド。ぼくにはその演奏自体よりも、客層やその反応を見ているほうが面白しろかった、かも? 昨年来日時のTシャツ来ている人がいたけど、それには背中のほうにカタカナで“もう”と印刷されていた。彼ら、熊ならぬ牛のぬいぐるみでも売ればいいのに。いや、ベタなこと書いてて、自分でも顔赤らんでます。渋谷・クラブクアトロ。
22日(火)
矢井田瞳
渋谷・アックスで、やたら人気出ちゃったみたいな矢井田瞳。やっぱいい曲書いてて(アレンジは子供っぽいときもあるが)、ちゃんと伸びのある声で歌える娘だよね。デビューしたてのころ取材をしたことがあるんだけど、なにより真っ直ぐで健やか。それが、彼女の最大の美点ですね。
6人のバック・バンドを率いての実演。ベースとドラムスは女性だが、確かな力量。ベースはぼくが大好きだったスーパー・ジャンキー・モンキーにいたお嬢さん。ともあれ、ライヴで聞くと余計に、声のヴィブラートの掛かり方が魅力的だナと感じたりも。それは、ときに沖縄やケルト系をうっすらと(あくまでうっすらと)思い出させるところも。
本編の前に、英国女性シンガーのシェイ・シーガーが出てきて少し歌い(バックは自分のバンドか?)、そして本編最後のほうにはスウェーデンの人気歌手メイヤが出来て、矢井田とお互いの曲を歌いあったりもした。本編は12曲、約1時間のショウ。
20日(日)
ザ・チーフタンズ
ちょうど2年ぶりの来日。前回も見ているが(1999年5月29日)、その感想は実にあっさりしたもの。まさしくそこに書いてあるとおり、見れては良かったとは思うのだが、実に薄口な印象を受け、なんか俺には地味すぎるなーと感じずにはいられなかたんだよなー。
ところが、今回、あっと驚くぐらい、ぼくはニコニコでき、発汗させられた。やっぱ、コンサートは事情が許すかぎり見なきゃネ……。
なぜに、今回そんなに良かったと思えたのか。一つはゲストの多さがいいほうに向かったのは間違いない。今回はフィルドル奏者の一人が病気かなんかで欠席で、まだ23歳のカナダ人リチャード・ウッドが全面的に付いたほか(彼の単独公演の様子は、99年9月14日の項参照)、さらに二人のアコースティック・ギタリストやイヴォンヌさんという女性シンガーが曲によっては入るし、当然ときに男女のダンサーも出てくるし。また、中盤には矢野顕子と元ネーネーズ古謝美佐子が加わり……。もう、テンコ盛り。飽きさせないし、何より楽しさに結びついていたなあ
。
普通これだけいろんな人が係わると、ただやっちゃっているだけ、焦点がボケたものになりそうだが、そうならないのはザ・チーフタンズの底力というか、滋味ゆえのためというか、回りの人達が本当にじいさんたちを敬っているというか。以上、渋谷アックス。うーん、ここの飲み物の売店、やっぱ使えない。堂々看板を出しているネスカフェはものすごく企業イメージを下げていることに気付くべきである。
18日(金)
モレーノ+2
カエターノ・ヴェローゾの息子+2人。お台場・TLG。さすがに、満員。
最初は少しありゃと思う。まず、姿にオーラのようなものがまるでないし、歌もフツーっぽい。そんなにオヤジと比較しようという気持ちはなかったが(やっぱ、少しはあったかな)、最初はちょっとしょぼかった。だが、バックの味付けがすこしづつ濃くなると、どんどんいい感じが増してくる。冒頭のほうは、本人もいまいち緊張していた部分もあったのかナ。
モレーノのギター弾き語りに、ベース担当(一部、エフェクト音も)とリズム担当の二人。ところで、さすがブラジルと思わせたのは、前者はやたら小さなベースを使っているし(最後のほうは三弦のものも弾く)、後者は電気パッドを両手で叩いて(キック用パッドもあり)、手動の綻びたプログラム音的なものを作り上げるやはり、それはブラジル的伝統がこむら返りしつつ、生きたものだと感じる。で、なんかそれがいい。どこか酔狂だし、クリシェを排そうとするような何かを飄々と出していて。そして、それらが噛み合わさることで、今のブラジルの若手のノリみたいものがしっかりと出てもいたかな。モレーノさん、貧相だけど、とってもいい人そう。
都内に戻り(って、お台場も立派な都内だって)飲んでたらどーでもよくなって、夜中のリキッドのレイ・ハラカミをミス。どーだったんだろ。なんか、この10日間、いつにも増してよく飲んでるなー。でもって、記憶力の悪さや固有名詞に対するいい加減さはこのところ清々しいぐらいにひどい。お酒は間違いなく、それを増進させているようで、少し怖い。ちなみにこの4月30日のグループ名はジャズ・トリオでなく、トリオ・ジャズ。ひでえ。あんまりだ。ここに訂正します。ジャレットさん、御免なさい。
17日(木)
スティーヴ・マルクマス
まず前座として、カナダ人の太った、オタクな風情も持つ外見的に冴えない若造(近く、エイヴェックスからアルバムが出るそうな)がエレピを弾きながら歌う。非常に古典的とも言える、円満なピアノ弾き語り。悪くない。これがハンサム・ガイだと、即それなりの人気を集めるはずじゃと感じる。うーん、今のポール・ウィリアムス(笑)と称され、売られてくれ。
そして、元ペイヴメントのスティーヴさん。ギター/キーボード、女性ベーシスト、ドラマーをしたがえてのもの。もう最初の曲をやりはじめたとたん、すぐにポっとなる。やっぱり、この人はとんでもない才を持つソングライターぢゃあという感激のようなものが沸き上がってしまったのだなー。なんか、その歌が聞ける至福感にぼくはゆるゆる。と、これは公演アタマのほう。
途中から、ちょっと疑念のようなものも頭にむくむくと沸いてくる。その一番の理由は、ときどき出てきて金切り声あげる(手にはいつもタンバリン)バカ女のせい。なんじゃ、あれは。お金を取って見せる最低のラインを割っていた。そんなバカを自由にふるまわせているマルクマスにも腹が立ってきちゃった。すると、なんかいろいろとズサンさが鼻についてきゃったりして。ギターの奏法もいいナと思ったし、楽しめるところは多々、だが……。ぼくはたぶん彼のソロ作を今年のロック系のベスト10に入れるだろう。その気持ちはかわらない。でも、キミの実演はもう見ないようにするよ(と言って、見ちゃうんだろーな)。
15日(火)
キップ・ハンラハンのディープ・ルンバ
昨年1月に続く来日(1月12日の項を、まず参照してね)。今回もまた、彼なりにアフロ色の強いラテン表現=ルンバを追求しようとする“ディープ・ルンバ”の編成によるもの。今回は前回急遽キャンセルになった名手ミルトン・カンドーナもばっちり同行、総勢10人強。前回まざっていたサックス奏者のチャールズ・ネヴィル(ザ・ネヴィル・ブラザーズ)は今回はいず、代わりにかどうかは知らぬがヴァイオリン奏者が入っていた。
ステージ上にはずらりとコンガやティンバレスらパーカッション類やドラム・セット。前回の文章でドラマー三人と書いてあるけど間違いで、実際は二人。それは今回も同じ、ただチューニングの異なるドラムスを一つあまらせて置いていて、必要なときドラマーはセットを変えるということをやっている。前回はちょうど来日していたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマーが飛入りした日で、それで3人で叩いていたのだが、ぼくはまさかその人がチャド・スミスたなんて思いもしなかったのだった(その事実、あとかは知りました)。なんでも昨年のブルーノート東京飛び入り大賞はそのチャッド・スミスと、ドクター・ジョン公演に出たエリック・クラプトンというのが風評ですね。
残念ながら、前回ほどの感激はなし。それも仕方なかろう。前回は本当に待ってましたアという感じだったもんなあ。でも、また来たら、当然ぼくは見に行く。それは生理的に美しい体験の音楽というしかないものだから。
なお、変人ハンラハンは今回は一応前を向いていた。すこし、偏屈度は減ったという感じがありますね。彼、さすがラテンの血をひかないくせにラテン音楽(だけではないが)にひかれるだけあって、とんでもないサッカー・ファンなのだそう。なんでも、憧れの職業はサッカー評論家だそうで、実は音楽もサッカーの監督が選手を動かすようにやっているのだという。うわあ。本編となんら関係ないが、totoの1回目で3等を当てているワタシ。ヒヒヒ。
14日(月)
キセル
近くメジャー・デビューする、京都出身の兄弟ユニット。下北沢・キュー。もともと狭いハコだが、超満員。入場して、たっぷり汗をかく。ああ、これからの夏場が思いやられる。
ステージに登場した二人を見てすぐに思ったのは、うわあルックス悪い。兄貴のほうは合コンなんかに混ざると陰で“キモイ”とか言われそうなタイプかな、や失敬。兄貴がギターで弟はベース(ちゃんと弾く)。歌はどっちも歌う。彼らはビート音やプリセットのシンプルな装飾音にあわせて、飄々とパフォーマンスを展開する。なるほど、バンドは分が悪い時代なのか。
まず、感じたのは、そのバック・トラックの趣味の良さ。シカゴの音響系を思わせるといおうか(確か、7月にはそっちのほうの来日公演の前座を務めるとMCで言っていたはず)。1曲はダビィな感じのものもあり、ヴォーカルの処理もそれっぽい。なかには、はっぴいえんどを想起されるような曲も(って、オレあんましはっぴいえんどって聞いたことないんだけど)あったが、その色付けゆえ、今を向いているナと思わせられる。ただ、性欲なさそうというか、そんなところに違和感を覚えたりもした。
曲調は、どれもミディアム以下のほのぼのというかゆったり調。だが、伴奏部分がたっぷり取ってあるのと、MCもたっぷりやるため(ぼくにはちょっとイヤ)、10曲ちょいで1時間半を超える演奏時間だった。
11日(金)
ジャヒーム
若干22才、ニュージャージー出身の新進R&Bシンガー。なんかルーサー・ヴァンドロスを一生懸命聞いてそのスキルを獲得したそうだが、今どきこんなに伝統的R&Bのおいさしさを出せるシンガーが出てきたなんて、と感激させる人ではありますね。元ノーティー・バイ・ネイチャーのケイ・ジーが後見人、トラックはヒップホップ的味付けありという人でもある。
深夜に、渋谷・ハーレム。プロモでやってきたついでに人前で歌う。F.O.H.がサクっと歌ったあと登場。そして、彼はテープに合わせ、30分ぐらいのパフォーマンスを披露する。曲によっては、二人の女性ダンサーがつく。この日の昼にインタヴューしたときも途中で2度も勝手に歌いはじめたりして(やっぱ、歌うのが好きなんだねー)鼻唄とはいえ生歌に触れたためもあってか、もっともっと歌えるはずという思いもしたが、けっこう酔っぱらっていたのよく判りません。
話は外れるが、その取材のとき帰ろうとしたら、呼び止められて一緒に写真撮ったりしたが、後で考えるとうーね。ロジャー・トラウトマンとか、シックのバーナード・エドワーズとか、モーフィンのマーク・サンドマンとか、取材したあとミュージシャン側からの要求で一緒に写真を撮った人にはあまりな不幸が起こっていたりするのだよな。写真が趣味のサンドマンなんかぼくを自分のカメラで撮った写真をでっかく引き延ばし、ちゃんと自らのクレジット印を押したものを返送してくれたりしたのだが……。でも、ジャヒーム君の場合はあちらのワーナーの人の誘いだったので大丈夫でしょう。その後、朝の10時すぎまで、またとってもとっても飲む。そんなことなっちゃうのはbmr誌の岩間くん以外ないですね(苦笑)。
10日(木)
マウス・オン・マーズ、オヴァル、ヴァート
電気系装置を巧みに扱うドイツの3アーティスト共演が出演する、お得な公演を見る。渋谷・クアトロ。当然、かなりの込み具合。1、2番目に出たヴァート、オヴァルはうーむ。ただ聞くぶんには刺激的な音の文様の描き方であり、音の零れ方をしているんだけど、そのオペレートの様子が見えないとただCD聞いているのと変わらないかもなーという思いがしちゃう。上に鏡を置くという非常にローテクなことをやってくれるだけでも興味の引かれ具合はだいぶ違うと思うが。……って、これじゃ昨年のマウス・オン・マーズ公演の前座を書き留めたときの文章(4月8日)と変わらないですね。細かいところ、見せたくないのかなー。とはいえ、CDを聞き込んでいる人だと違いが分かりまくって音だけでも興味深くてしょうがないのかもしれぬが。オヴァルの途中でトイレに出て、そしたら知り合いと会って、外でずっと話し込んじゃった。
マウス・オン・マーズは、その点ライヴの意味、アピールの仕方をやはり心得ている。もう、レコードと同じことを開かれた場でやってもしょうがないぢゃんという気持ちを持っているのかな。前のときと同様に、ベースやドラムを実際に用いてのもの。実は、そんなマウス・オン・マーズゆえ、生バンドで事にあたり聴衆をあっと言わせた前回ライヴからまた大きく違う設定で来る可能性もあるのではないか。なーんて、ぼくは大きな期待を抱いたりしたのだが、残念ながらそれはなし。でも、やはり目も耳も引く、お茶目でもあるパフォーマンスではあった。やはり、信頼できる人達であるなというのはつくづく感じられました。
3日(木)
橋本一子
令嬢風の可憐なルックスに似合わぬ前衛派ジャズ・ピアニストとして世に出たのは20年以上も前のこと(その当時は、俺だって知らない)、これを読んでいる人は名前さえも知らない人も少なくないか。
そんな彼女は旦那の藤本敦夫とポップ側を向いたはみ出し表現もやったりもしてきたのだが(ぼくが最後に彼女を見たのは、その二人のユニット、カラード・ミュージックのライヴだったか。なんにせよ、15年ぐらいは前のことであるのは間違いないが)、ここのところは純ジャズと呼べるようなことを(少なくてもアルバム上では)やっている。
新宿ピット・イン。この日はマイルス・デイヴィス絡みの曲を自分なりに繙いた新作『マイルス・ブレンド』(徳間ジャパン)リリースを追ってのもの。アルバムと同様に、井野信義(ベース)、藤本敦夫(ドラムス)とのトリオにて。なるほど、しっかり自分の息づかいを通したジャズ・ピアノ表現を聞かせる。かつてはアヴァンギャルドな弾き方を果敢にやってたと記憶するが、ここではそれなりに丹精に指をはわせる。途中、ピアノを弾きながら漂う歌を聞かせるが、それやはりいいナ。ピンと来た。ともあれ、どこにも属さない感性を持っている人であるのは間違いない。
それにしても、藤本の演奏にはびっくり。もともと素人感覚を売りにしてきた人だが、定石にはまらずドラムスを気儘に歌わせようとするそれは耳を引く。やっぱ上手くなくとっちらかってはいるが、それはそれで自由の謳歌、女房の演奏に異化作用をもたらしているところは間違いなくある。まあ、その分、間に入っている井野は大変ではあったろうけど。彼にも拍手。ともあれ、しいて藤本に似ているのをあげるなら、60年代中盤のデナード・コールマンの演奏となるか。オーネット・コールマンは自分のフリー・ジャズ表現に自由な風~子供の心を持ちつづけるために、当時トーシローというしかない9歳だか10才だかの息子デナードを起用したことがあった。ブルーノートの『エンプティ・フォクスフォール』参照。なんか、藤本の悪びれることのないヘタ公な演奏聞きながら、見習わなくちゃナと感じるところあり。それから……そうだ、ジャズはハプニングの、破綻の表現ではなかったのか。決して、まっとうな技術見本市たる表現ではなかったはず、なんて思いも頭をかすめる。
ところで、寒くて(ほんの少し無茶して)風邪ひいた。喉重く、鼻水ずるん。しくしく。
by eisukesato
| 2001-06-01 00:00
| 音楽
|
Comments(0)
