人気ブログランキング | 話題のタグを見る


佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中


by eisukesato

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

検索

最新の記事

ここのところの、訃報
at 2026-02-16 00:00
サマンサ・フィッシュ。ポーラ..
at 2026-02-12 18:00
アヴィシャイ・コーエン・クイ..
at 2026-02-10 00:00
JAL国際線機内エンタテイン..
at 2026-02-09 00:00
松井秀太郎カルテット  20..
at 2026-02-06 19:00

以前の記事

2026年 02月
2026年 01月
2025年 12月
2025年 11月
2025年 10月
2025年 09月
2025年 08月
2025年 07月
2025年 06月
2025年 05月
2025年 04月
2025年 03月
2025年 02月
2025年 01月
2024年 12月
2024年 11月
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
2004年 06月
2004年 05月
2004年 04月
2004年 03月
2004年 02月
2004年 01月
2003年 12月
2003年 11月
2003年 10月
2003年 09月
2003年 08月
2003年 07月
2003年 06月
2003年 05月
2003年 04月
2003年 03月
2003年 02月
2003年 01月
2002年 12月
2002年 11月
2002年 10月
2002年 09月
2002年 08月
2002年 07月
2002年 06月
2002年 05月
2002年 04月
2002年 03月
2002年 02月
2002年 01月
2001年 12月
2001年 11月
2001年 10月
2001年 09月
2001年 08月
2001年 07月
2001年 06月
2001年 05月
2001年 04月
2001年 03月
2001年 02月
2001年 01月

カテゴリ

全体
美術館
映画
音楽
サッカー
その他

舞台
未分類

ファン

タグ

ブログジャンル

音楽
映画

2001年4月3日〜30日

30日(月)

ジャズ・トリオ

 傲慢なグループ名ではありますね。して、実態はキース・ジャレット(ピアノ)がゲイリー・ピーコック(ベース)とジャック・ディジョネット(ドラムス)とずうっと組んでいるトリオで、その新しい名前だ。なんでも、三者対等であるし、もうキース・ジャッレットの名前を全面に出すのはやめにしてほしいという考えのもとの新グループ名らしいが、あんたって人は……。もう、大上段すぎやしない? 思い上がるのもいいかげんにしてくれたまえ、という名前ではありますね。まあ、本人何も考えていないのかもしれないが、センス悪すぎ。なんで、もっと謙虚になれんかな。そーゆーの、ユーモアっつうんですかァ。少なくても、すごく権力持ってて(だって、ジャレットをジャズ界トップの人気を誇る人と捉えて間違いないでしょう)しらーっとそう行けちゃう人間、オレやだなー。それとも、マンネリを名前で誤魔化そうってか。って、俺、ある一点(後で触れます)を除いてジャレットに悪意を持つ人ではないが、なんか悪口大会になっちゃっているナ。いかんいかん。

 上野の東京文化会館。45分、二本のショウ。相変わらず、ライヴは全部録っているらしい。そうして録られたものをまとめた、このトリオのここのところのお手軽アルバムはけっこう好きである。僕たち、なんら気張らずにものすごーくフツーにやっても凄いんですうといったような、強者たちによる枯れまっくた感じの一筆書き演奏は……。やっぱ、各人の持っているものがあまりに深いもの。この日の演奏もそれに類する演奏、いやそれ以上に簡素なあっさり演奏だったと言えるか。聞いていて、松坂牛(しかも、最高級)、という言葉が思い浮かぶ。もう、優れた素材の勝利。元が上等であれば、どんな調理方法をとろうと間違いなく美味しい、味わい深い。それと同じ。そして、この日はほんとんどタタキの状態でありました。あまりに、あっさりすぎて、三者のインタープレイにいたっていない部分も多かったかもしれぬが、その上質さはやはり讃えなくてはならぬ。そして、2部の途中からは一転してフリー・フォーム。別な雫があふれでる。やっぱ鯛、鯛ぢゃ。それを聞きながらフっと感じたのは、ありゃ彼らはテザート・ムーンやろうとしているじゃん……。テザート・ムーンとは、菊地雅章がゲイリー・ピーコックとポール・モーシャン(この人もかつてはジャレットとやっていた)と組んでいるグループである。ありゃ、これも悪意のある書き方になっている? ようは、ジャッレットの聞き手よ、もっと菊地雅章を聞け! ということなんである。ありゃ、強引。

 ところで、ここのところのジャレット演奏でぼくがいいぞと思うのは、そのトレードマークたる、ピアノのフレイズと絡むよがり声が以前ほど大きく聞こえなくなったからでもある。いや、マジに彼、凄いのよ。なにがあろうと、そのあまりに汚いその声をぼくは認めない。いや、彼をブルーズ・マンとして見たら、見解は変わるのかもしれないが。あ、菊地雅章の声を許せるのは、どこかブルーズ・マン的な見方を彼にしているからか? この日も、それほど聞こえずよしよし。とはいえ、一部の三曲目ぐらいに唐突にデカイ声を垂れ流す。一瞬席を立とうと思ったぐらい、それは醜いものであった。しかし、世のジャレット・ファン、俺なんかよりずっと綺麗なものを求める傾向が強いはずだが(保守的とは言うまい)、なんであの声は許せるのか。なんにせよ、ナルシストというか、彼がどうしようもないほどのなりきり屋さんであるのは確か。もう弾きはじめると、すぐに椅子から腰を浮かし、中腰で体をくねくねさせる。うっひゃ~。でも、それが絶世の美女だったらどうか。よがり声とくねくね。やっぱりセクシャルな項目と結び付けて、見入ってしまうのか。ともあれ、ゲテモノ好きはジャレットの生を一度見ても損はないはず。

 はみだしついで書くが、昨年暮れにステファン・ウィンター(元JMT、現ウィンター&ウィンターのオーナー)に取材したときに、彼はこんなことを言っていた。「今のキース・ジャレットはなんだかなー、だよねえ。彼は時代錯誤になっちゃっているECMから出るべきだと思う。彼は違うプロデューサーと組むべきだ」。ウィンターさん、ジャレットのこと手掛けたいのかな?


26日(木)

ウィーザー

 お台場・ゼップ東京。同じ、お台場でもTLGはけっこう行っているが、観覧車の下にあるこっちの会場は久しぶりだなあ。性格派米国青春ロック・バンド……、“照れ”がうまくはまったバンドであると再確認した。ティーンエイジ・ファン・クラブを見たときも思ったけど、この手のバンドってある種のタイプの聞き手の何かを滅法くすぐるのか、いいファンがついているよね。

 ともあれ、けっこうウキウキしながら見ちゃったんであるが、これは別の要因が左右しているかも。だって、少し前の本欄でも触れたベーシスト嬢と一緒だったから。うれちい。で、終演後に彼女たちとお食事。顔ちいさい、体も華奢だが、指も細い。で、話し方がチャーミング。ゼップ東京は我々見る立場の人間からは行くのが面倒で悪評な会場だが、そこで何度もやっている彼女曰く、音が良くやりやすい会場とか。ブリッツよりもお好きだそう。それから、渋谷のAXは音が良いハコとしてミュージャン側からは評価が高いそうで、1度そこでやってみたいナとのことでした。


25日(水)

モグワイ

 わははは。俺、モグワイの初来日公演、すごいヤだった人なんですう。混んでいるうえに、面々が椅子に座って演奏したりもしていてロクに見えないし、とにかく煙草の煙が異常なくらい充満してもいて。それで、コンサート見るどころではなかったのだ。1999年11月22日の項を読み返すと、冷たい書き方しているもんなー。あんとき、中座したはずだが、それには触れておらず。俺、フェアじゃない書き方してるなー。……そんなこともあって、今回の会場となった赤坂・ブリッツはいい会場だと思うことしきり。禁煙だし、2階席があるから、そこからだとしっかり見えるし。ステージの横から見下ろす感じで見ていたんだが、みんなエフェクターいっぱい繋いでいました。

 独自の美意識のもと淡々と繰り広げられるギターの響き/重なりが売りの、スコットランドの超然とした感覚も持つインスト中心5人組。俺、その前回のステージの印象もあり、あんまし上手くない、もしくは技術を必要としないことをやっている人達と思っていたが、けっこう上手いじゃんと今回思わせられた。それとアンコールの曲なんかでとくに顕著だったが、曲によってはダブっぽいなと思わせられたのも新発見。見ながら、やっぱロックとしてのインストゥメンタルの美味しいところを、ピンポイントで押し広げているグループだなあと思う。

 終了後、同業者を中心に10人も一緒にお店に流れる。ちょっと、最近記憶のない大人数。やっぱり注目度の高い公演だったのネ。


24日(火)

ダイアン・リーヴス

 南青山・ブルーノート東京。今、バリバリ現役のジャズ・シンガーとしてはトップ・クラスの人として認知されているだろう彼女を見るのは、このコーナーが始まってから2度目。前に書いたやつをどれどれと探したら、あれれ載っていない。送り忘れたか。その日の原稿残っていたので、以下に出します。

1999年の、4月28日(水)
 南青山・ブルーノート東京で、ダイアン・リーブス。彼女は新作(通算11作目となる)『ブリッジ』を出したばかりだが、それは一部のポップ・リスナーにも注目の作品である。というのも、それは同じレーベル・メイト(ブルーノートですね)で、同じ年齢でもあるカサンドラ・ウィルソン的な行き方と重なる内容のアルバムだから。ピーター・ゲイブリエルやジョニ・ミッチェル曲他を取り上げ、それに加えいくつかのオリジナル曲(なかにはポエトリー・リーディング風も)を披露している。そこでのギターやヴァイヴ入りのサウンドは誇張して書けば、ジョニ・ミッチェル的なバンド・サウンドをさらにジャズ寄りの解釈で繙いた感もあり。そして、アフリカン・アメリカンとしての自負のようなものを強く感じさせるのも、今回の要点。どうです、多少はチェックしてみたくなったでしょ? カサンドラが“暗闇の女王”なら、彼女はもう少し暖色系の声の持ち主ではあるが。なお、インタヴューしたら、『ブリッジ』はジャズとポップ・ミュージックをつなぐという意味も込めているそう。
  
 今回のライヴは新作でのそうした行き方にならってのもの。レコーディング・メンバーでもあった売れっ子レジナルド・ヴィール(ベース)他、ブラジル出身のガット・ギター奏者など5人編成のバンドは良好。ただの歌伴という感じでなく、みんなでコーラスを付けたりもしていていい感じ。やはりカサンドラ同様、彼女もまた今のジャズ・ヴォーカル表現を模索しているゾと実感させるものだった。それにしても、巨漢。顔はわりかし普通の幅なんだけどねえ。
  
 そして、その後、青山・カイに。いい(日本人)バンドがいるんですよと誘われて行った。メデスキ・マーティン&ウッドのTシャツ来ている人が客に多いという言葉が決め手になった? だが、只のコピー主体のアマチュア・バンド。3,000 円、損した。ムカついて、演奏途中で会場を出る。

 おお、この原稿、けっこう丁寧に書いているな。最近、以前にも増して書き流しで、漢字の変換間違いや脱字はともかく(そんなの、見れば判断できるでしょ)、画面に出ているの見返すと日本語になってない部分あってギョッとしたりするからなー。このツメの甘さ、なんとかならんか。もー。

 今回のショウも基本的には同じ設定だが、今回はギター奏者がおらず、ベース、キーボード、ドラム、パーカッションという布陣にてのライヴ。彼女は前回の来日のあと、その後、サラ・ヴォーン縁の曲を取り上げたアルバム『サラ・ヴォーンに捧ぐ』を出したりもしたが、そっちのほうで歌っていた曲を取り上げたりも。なるほど、節回し影響受けているんだなーと実感させられますね。なんにせよ、ジャズ・ウーマンのプライドを持ちつつ、今を向いて呼吸をしたいという意思が漲っていたパフォーマンス。1時間半をこえるショウ、1部と2部は完全に曲目違いでやっているらしい。 

 ところで、バイトの接客の女の子で、かなり高水準の娘がいてやたらうれしくなる。体もスラリ。もう10年もこのハコに通っているが、これまで同所で働いている人のなかでも一番なんじゃないかという上玉。そのWさん、ジャズではないものの普段は歌っているそう。これを読んでブルーノートに行きたいと思った人、一人ぐらいいるかな(笑)。


20日(金)

ザ・グルーヴァーズ

 ロックロックロック。トリオ編成のバンド、その曲作り、歌、ギター、そしてバンド・サウンド、すべてが本物。ぼくにとってザ・グルーヴァーズって、純ロック方面としてはもっともお気に入りの日本人バンドかもしれない。新宿・ロフト。ポリドールをドロップして1年たつそうだが、いい意味で肩の力が抜けているような感じもあり、なんとなくホっとする。でも、やっぱり彼らのようなめっぽう力と才能のある本格派バンドは多大な評価を獲得すべきであり、きっちりとメジャーから横綱相撲のアルバムを発表すべき。ただ、曲のクォリティはポリドール時代の初期2枚がピークにあったとも感じるが。彼らのことを異常に評価するぼくとしては、この日やった新曲はおおすげえと大感激させるものではなかった。だが、凡百のバンドから見れば、そりゃ全然違うのだけどね。ロックロックロック。


18日(水)

mimi

 赤坂・ブリッツ。1980年代末に新しい可能性を求めて渡米した、元祖ディーヴァ系女性ヴォーカリスト、mimiのステージ。レス・ピアースを中心とするバッキングは、キーボード、ギター、ベース、ドラム、男性バッキング・ヴォーカルが二人。まず、そのうまさ、まとまりの良さにビックリ。近年聞いたR&B系バッキングではピカ一と言える。そして、それはmimiが彼らから本当に信頼されているからにほかならない。で、肝心のmimiの歌のいいこと。ちゃんと声は出ているし、フィーリングとかもまっとうすぎるし。東京にいるときから少し付き合いがあり、あちらに引っ越してからも一緒にご飯を食べたりしたこともあるmimiちゃんの可憐な勇士(ほんとうに、性格的には元祖コギャルという感じだものナ)に、ほんと嬉しくて嬉しくて仕方がなくなる。素晴らしい、インターナショナルな日本人の気持ちのあるステージ……。ああ、好きこそものの上手なれ。ちゃんと神は純真に応えているよナ。


17日(火)

メイシオ・パーカー

 ファンクファンクファンク。ファンクはジャズをも食む。相変わらずの、プロのショウ。その日のセットごとに、少しは出し物変えているようでもあり、比較しにくいけど、面子も変化ないし(ようはザ・JBズのスウィート・シェレルいて、P-ファンクのロドニー・カーティスやグレッグ・ボイヤーもいる!)、基本的にはずっーと同じ路線ですね。とか言いつつ、ラッパーの息子のコレイ・パーカーは重用度が低くなったとか、なんかの曲中にスライ・ストーンの「ハイヤー」の一節を盛り込んでいたとか、それなりの変化を指摘できる。だが、基本はJBマナーを底辺に置くどーしようもないファンクな実演、ぐつぐつ。それから、近作『ダイヤル・メイシオ』でプリンスがメイシオ・パーカーに譲った「ベイビー・ノウズ」も肉感的に披露。打ち込みっぽいプレンス制作ヴァージョンより魅力50パーセント増しでありました。見れて良かったぁ、何度でも触れるべきである、完全無欠と言いたくなるステージでありました。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。ファンクファンクファンク。


16日(月)

ゴング

 同時刻から始まるミーシャの六本木でのコンヴェンションとどっちに行こうか最後まで迷っていたのだが、ヴェテランのプログレッシヴ・ロック・グループのほうを取る。実はプログレッシヴ・ロックと聞くと、ぼくは多少“退き”の気持ちを持ってしまう人。ロックを聞き出したころは、プログ・ロックが全盛のころで他のロックと同様に笑顔で聞いていた。

 だが、そのうちアメリカ土着ものにはまるうちに、その対局にあるものとして切り捨てたんだよなー。あんな余計なパーツを入れて、逆に音楽的偏差値低いぢゃんって思っていた。それとも、トッド・ラングレンとか10ccとかのひねくれた珠玉ポップにプログなるものを求めたのか。スラップ・ハッピーとかアート・ベアーズとか、あの辺はずっと聞いてたからなー。そして、ジャズも聞き出すようになると余計にインスト主体のプログレは必要なくなった。で、決定的だったのが、大学の時に入った音楽サークルの連中の好み。なぜか、プログ・ロック好き(しかも、1番人気はピンク・フロイド)が多くて、なんだかなーと思ったんだよなー。みんな気が良かったから、そのままいたけど。プログレッシヴ・ロックってバカぢゃんと言っても、問題なかったしなあ。でも、一緒にバンドやるメンバーを見つけるのは苦労し、学外の友達に声をかけたりもした。あ、そういえば思い出した。昔は、バンドのメンバー募集の貼り紙を楽器店とかスタジオに張ったりしたんだよなー。って、インターネット時代の今もそういうシステムはあるのか?

 だけど、今になって思うと、プログ・ロック勢の一部にはやっぱ枠を破ろうとするプログレたる素晴らしさはあったかなとも感じる。2年前ぐらいに10枚ぐらいリイッシューされた英国ジャズ・ロック系のブツにしても、その研ぎ澄まされたまっとうさにほんと驚かされたもんなー(って、それはジャズ的見地から見ての評価か)。とかなんとかで、もう一度あっちのほうを検証したい部分はあるけど、俺に残された人生にそんなことやる時間はないな。ハハハ。

 外れたこと書いたついでに書くが、やっぱバンドの経験ない奴が音楽の文章を書いちゃいけないよな~とは、ずっと思っていたワタシ。そんな一生懸命やってたわけではないが、それはマジに思ってた。なけなしのお金でスタジオを取り、試行錯誤して音を重ねる。スタジオの空気の色が変わる。あれれ。ずっとバンドをやっていれば、あいつは違うということになって、そいつを除いて皆んなで集まり相談し、どうクビを言い渡すかなんてことに心痛する。いざライヴをやるとなると、機材の調達や動員に頭を悩ます。でも、そういうバンドやっていくうえでの苦労や喜びみたいなものはしっかり知ってなきゃ。別にプロなみのことをやってた必要はない(そりゃ、やってたほうがいいだろうけど)、でも最低限知っておくべき機微のようなものはあるんじゃないか。なんて、ベッドルームで音楽が作れちゃう現代においては、そんな気持ちはもはや“化石”なのだろうが。

 閑話休題。ともあれ、化石にならないゴングのライヴは渋谷・クラブクアトロにて。ああ、ずっと大志を持って冒険し続けてきたんだ、と感慨を与えるところはいろいろ。中央に立つデイヴィッド・アレンもいまだ奇人ぶりを発揮していてすごい。ベースのマイク・ハウレットには、ザ・ポリス結成前夜(ストロンチウム90)のことを聞くため、数年前に電話取材したことあったけど、人が良さそうな答えを返してきたっけなー。オリジナルではないドラマーが黒人で、音がしまっていて、それも好印象だった。彼、ソウル・トゥ・ソウルでも叩いていると小耳にはさんだが本当か。

 彼らを見ていて、はたしてパンク・ミュージックのムーヴメントは良かったのかとふと思う。“プロフェショナル性を排除した”パンク登場後、英国のミュージシャンの演奏技量が下がったのは明白な事実であり、広い視野を持ちつつ大人の感性で練り上げようとした表現が奥に追いやられてしまったのは確かであるから。

 なお、前座に日本人女性3人組、エックス・ガール。名前は知っていたが、聞くのも見るのも初めて。へーえ。ちょっと不思議ちゃんノリが辛いところもあるが、ダダい弾けた感覚は買い。けっこう、演奏もうまいし。Mの1979年の大ヒット曲『ポップ・ミュージック』のあまりひねりのない、でもニッコリ聞けちゃうカヴァーを含む。拍手します。ゴングの実演の途中で、カラフルな恰好の女性が3人出てきたけど、それは彼女たちだったのかな。


6日(金)

ジェシ・ヴァン・ルーラー

 ルーラーはハンサムなオランダの若手ジャズ・ギタリスト。取材したら、本人はジャズ・ギタリストと言われたくないそうであるけれど。とはいえ、既発アルバム同様にしっかりとジャズのフォーマットに則っての実演。バックは生ベース、ピアノ(ときにローズも弾く)、ドラム。DJミュージック的なアルバムも作りたいそうであるが、だったらもう少し4ビートをやるにしても、アクの出し方があるのではないか。生で聞くと、曲作りとかジョン・スコフィールド好きなんだナと感じるところもあった。場所は、六本木・スイートベイジル139 。


5日(木)

ロリ・B

 『ハリケーン・チャイルド』(レリックス・ジャパン)というアルバムの日本発売を期に来日したサンフランシスコ在住の女性シンガー・ソングライター。話を聞いたら、少女時代は音楽をやっていたものの、成人になるとトラックの運転手をやって米国じゅうを回ったり、映画関係の仕事をしたり、大学でいろいろ学び直したすえにセラピストをやってみたりと、一時は完全に音楽を離れ、30才半ばを過ぎてから再び音楽をやりはじめたという。音楽一本槍ではなかったからこその、個性的な音楽観を持つ人と言えるかな。抽象的な書き方になるが、普通は自己の内側との対話から曲を出す人が多いなか、外のものとの対話から曲を出しているという感もあるだろうか。場所は渋谷のツインズ・ヨシハシ、完全ギター弾き語りにて。ときに、アカペラをやったりもした。帰国すると、ピーター・ケイスやヴィクトリア・ウィリアムスを手掛けているアンディ・ウィリアムズのプロデュースで新作レコーディングに入るという。

 彼女に付いてきたおっさんエンジニアはグレイトフル・デッドの筋金入りテーパーだったそうで、そこから現在の仕事に入った人とか。なんか、ロリ・Bも開放しれた人だし、サンフランシスコ文化というか、かの地の空気に触れたような気にも少しなりました。


4日(火)

カール・デンソン

 東芝EMIのジャズ部門のコンヴェンションで、西海岸在住のカール・デンソンのライヴを見る。かつてマイナー・ミュージック(JMTと横並びの好ジャズ・レーベルですね)と契約していて、その一方で初期2枚のレニー・クラヴィッツのアルバムに係わってもいる(それで、2回来日もした)。本人が言うには、ウェイン・ショーターとジェイムズ・ブラウンと繋がった音楽をしたいということになるが、本国では現在ジャム・バンド愛好層から支持を得ていて、そちら方面に目配せするブルーノートと新たに契約することになった人でもある。しかし、ブルーノートの社長のブルース・ランドヴァルや、同社の黒幕たるジャズ名士マイケル・カスクーナや、女性社員まであちらから来ていて、暇というか、予算管理が鷹揚というか。

 その新作『ダンス・レッスン』は、DJロジックやクリス・ウッドやEJロドリゲスら現代NY無頼派とメルヴィン・スパークスやリオン・スペンサーといったプレスティッジの1O,00O番代(70年前後のソウル・ジャズ期のプロダクツについたレコード番号。ブルーノートだと所謂LAシリーズの前後に匹敵するか) のタレントを一緒に使っていたが、実演はなるほどかつてのソウル・ジャズを今っぽいノリでやろうとしている感じだった。トランペット奏者のヘタさにはちとうなったなあ。

 嬉しかったのは、レギュラーのギタリストの都合が悪くなり、急遽メルヴィン・スパークスが同行したこと。やっぱり、その流麗な癖は耳引かれるものありました。そういえば、デンソンはアンディ・ベイ(ダニー・ハサウェイやスティーヴィ・ワンダーが才能をアピールする以前から、ジャズ側から彼らに匹敵するような音楽を送っていたアンダーレイテッドな才人)を引っ張りだしたアルバムをマイナー・ミュージックから出したこともあったりして、かつてのソウル・ジャズにはこだわりがあるようにも思える。とすれば、「メルヴィンやスペンサーもいいけど、ブーガルー・ジョー・ジョーンズ(やはりプレスティッジに所属し、ソウル・ジャズ期にもっともグルーヴィでひっかかりのあることをやっていた名ギタリスト)のことを引っ張り出したいとは思わなかったの?」とインタヴュー時には問いたくなる。そしたらデンソンさん、「いや、まずいの一番に探したのが彼だった。でも、彼は中部にいて今はゴスペルしかやっていないんだ」とのお答え。なるほどなあ。


3日(月)

映画『g:mt』

 英国の、まあビターな青春映画を銀座の試写室(名前失念)で見る。ところで、ストーリーの軸に高校時代の仲間たちで組んだバンドが置かれている(映画タイトルはそのバンド名)のだが、そこにトランペット奏者がいるという設定になっていて、その音をすべて故レスター・ボウイが吹いているのにはびっくり。独奏部も多く、かなり彼の唇使い、節使いが味わえる……。音楽はビョーク作にいろいろ係わっているガイ・シグスワースが担当していて、彼の作った電気的トラック(それが、バンド音として使われる)にも彼のペットは当然ながら使われる。それもなかなか。それらを聞きながら、ジャック・ディジョネットの『ゼブラ』(86年。ヴィデオ作品のサントラ)でのレスター・ボウイの演奏を思い出す。ジョン・マッキンタイアらシカゴ音響派にも好評とかのと同作はドラマーであるディジョネットが簡素な打ち込みサウンドで勝負したアルバムだったけど、シグスワースはその存在を知っていたろうか。蛇足だが、6月ぐらいに出るハービー・ハンコックの久しぶりの電気傾向の新作『Future 2 Future 』(カール・クレイグ、ア・ガイ・コルード・ジェラルド他らが関与。ビル・ラズウェルが制作していて、今様『フューチャー・ショック』という内容)でのディジョネットのドラミングはなんかすごい。カエターノ・ヴェローゾの新作『ノイチス・ド・ノルチ~北の熱い夜』におけるあの印象的なドラムスと匹敵する、かも。映画の話に戻るが、本編にはヒンダ・ヒックスやタルヴィン・シンなども登場。U2が音楽を担当した『ミリオンダラー・ホテル』の次回上映作として、同じ系列で公開されるそう。

 レスター(1941年10月11日 〜1999年11月8日)、あんたはいつだって最高だったよ。この文章のBGMは、彼をワールド・サキソフォン・カルテットの新作『25TH ANNIVERSARY』(Justin Time)。

by eisukesato | 2001-04-01 00:00 | 音楽 | Comments(0)