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佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中


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映画『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』。映画『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ロックと家族の絆』。2023年7月24日(月)

 音楽と関係する映画を、昼下がりに続けて見る。

 まず、市ヶ谷・日本シネアーツ社試写室で、ジャコモ・プッチーニの1896年初出の人気オペラを題材に置く2022年香港/米国映画『ラ・ボエーム』(原題:La boheme: A New York Love Song)。監督はオペラ作品を手がていたりもする、これが長編映画初作品となるレイン・レトマー。10月5日から、全国公開される。

 今回、何度目の映画化になるかは知らないが、原作の19世紀のパリという設定を現代のニューヨークに置き換えているのはポイントだろう。伴奏音楽に合わせるイタリア語の歌唱によって成り立つ作品で、登場する役者はみんなオペラ歌手であるという。プロデューサーの長谷川瑠美子が香港でオペラ・カンパニーを主宰する日本人であることが関係しているかどうかは知らないが、出てくるオペラ歌手たちに純粋なアングロサクソン系がいないかもと思わせるのも要点だろう。主役の男女は中国出身のようだし、メキシコ系米国人や日本人もいる。現在ドイツで活動しているというその井上秀則は爆発した長髪で髭面。彼は普段からこの無頼漢的外見であるのか、今回の役柄に沿ってのものかは分からない。なんにせよ、クラシックをやっている感じには見えない。個があるのはいいことだ。

 もう一つポイントは原典がオーケストラの演奏でなされるところ、ここではピアノ一本で伴奏され、話が展開していくこと。もとの壮大な交響楽演奏の冴えを認めつつ、ここでのピアノ音(二人のピアニストが場面場面で担当しているよう)はなかなかだ。(90分にわたる)歌抜きのピアノ演奏音源があったとするなら、ぼくはずっと聞いていられるんじゃないかと思った。なんか、上品なジャズ的な抑揚も抱えたピアノ表現として……。書き換えは、美徳である。

 ストーリーに関しては、よう分からんというのが正直なところ。だが、今やるこその“発展”に配慮したこの映画に触れて、悪い気はしない。悪い言葉で書けば手垢に塗れた名オペラの芸術性や精神性を新たに解き放つ試みの奥には、悲恋のテーマへのリスペクトを経ての突っ張った意欲が見てとれる。“カヴァー”として、アリだろう。

 その後は、飯田橋・角川試写室で、この1月に74歳で亡くなった鮎川誠とその家族を追ったドキュメンタリー映画を見る。監督は福岡のRKB毎日放送に勤める寺井到。この映画は彼が自社や系列会社のTBSで放映されたドキュメンタリー番組をもとに、捨て映像や新たな証言カットも加えたものであるという。

 そんな成り立ちを持つ作品ゆえ、構成や語り口は実にTV的であり明快。映画的美学とか含みとか、そういうのはなし。不特定多数を相手に分かりやすく、ちゃんとそのリアル・ストーリーを提示せんとしている。結果、規格外に音楽愛や心意気や純情を抱えたロッンローラーと2015年に亡くなった妻のシーナ、3人の娘たちや孫らとのもろもろがストレートに届けられる。また、作り手が対象とずっと近い関係を持っていることは、素の家族の姿を浮かび上がらせることにも繋がっているだろう。とともに、鮎川やシーナのバックグラウンドを作った博多周辺の機微も教えてくれる。そういえば、昔から眼鏡をかけていた彼、若いときってどこかジョン・レノンに似ていない?

 証言者の発言も何気にいいものが多い。それも、対象の大きさを伝えるか。そして、映画が基本的にポジティヴなトーンに貫かれているのもいい。それも当人の心地が導くことか。いや、実は知らないことが多々。鮎川が米国と日本人のミックスであったこと、最初の娘二人は双子であったこと(次女の純子さんとはバーで偶然一緒になり、紹介されて少し話したことがある)、メジャー・デビュー時に高橋ユキヒロや細野晴臣が助力したこと。けっこう、彼らには60年代ガールズ・グループのガレージ・ロック版みたいな持ち味もあったこと、など。それら、彼らをよく知る人でも拳を握って見入ってしまうものだろう。

 不世出の漢と彼と思いを通わした人たちとの、普遍的ながらなんともレアな音楽譚。8月に入ると、最初福岡県先行で公開され、そして25日から全国ロードショウとなる。

<今年、出会ったオペラ歌手>
 そうなんです、まったくクラシックやオペラに縁のないぼくではあるが、今年一人のオペラ歌手と出会ってしまった。きっかけは母親の葬式。佐藤家の墓があるお寺の住職を、お経をあげてもらうために東京に呼んだ。かつてはずーっと同じ住職だったが、高齢で引退。2019年から曹洞宗本部から喜多方市の長泉寺に派遣された新住職とはコロナ禍もあり、会うのはその際が初めてだった。ともあれ、葬式が始まり、彼がお経をあげたらびっくり。まず声がよく通り、そしてでかい。とともに、とっても抑揚に富み、メロディアス。その様はさも歌ってるようと感じさせもする。終わったあと、その読経については、親族間ですぐに話題に登った。その際は法衣を着て、サン・ラーがかぶるような帽子をかぶっていたが、着替えて帰る前に挨拶に来た住職は手慣れた感じでスーツを着て、坊主頭じゃない。短めのアイビー・カットという感じ。義兄、驚いていたな。
 その後の49日法要で、住職の油谷充恩さんとはまた会った。読経は例のごとし。とどこりなく終了したあとに、彼と話したら、なんとオペラ歌手もしているという。そういえば、いつの間にかお堂の一角にはキーボードが置いてあった。なんでも彼は国立音大で声楽を学び大学院まで進み、その後はオペラのために10年強イタリアのパルマに住んでいたんだとか。中田英寿がパルマにいましたよねと、サッカー好きのぼくは問う。すると、日本から記者が来ることができないときに僕が試合を見てリポートしていたんですよと、ベイビーフェイスの彼はうれしそうに答える。現在はオペラ歌手との二足の草鞋で活動しているそう。へええ。いつお坊さんの勉強はしたのか? というのはともかく、なんか親近感が持てるところがあるのが分かり、住んだことがない喜多方市へのお墓参りに対する敷居が低くなったような気がした。めでたし。


by eisukesato | 2023-07-24 00:00 | 映画