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佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中


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ザ・パースエイジョンズ

 このアフリカ系米国人によるアカペラのコーラス・グループの結成は、NYのハーレムにて1962年のこと。つまりは、今年は結成50周年。おお、ザ・チーフタンズ(2012年11月30日、他)と同じではないか。

 実は、ザ・パースエイジョンズのことをちゃんと聞いてきたわけではない。でも、その名前を聞いて、なんか頭の奥でうずく感じがあるのは、彼らがフランク・ザッパのレーベルであるビザールから、その名も『アカペラ』(1970年)というアルバムを出したことがあったからだろう。変態王ザッパはドゥーワップの熱烈な愛好者であったから、彼が気に入って当時有名ではなかったザ・パースエイジョンズをビザールに引っ張ったという話は納得がいく。そして、そのディールにより、彼らは知名度を得て、キャピトルやMCA、A&M、エレクトラなどからアルバムを出すようにもなった。テイク6(2012年9月8日、他)の元祖なんても言われる彼らだが、たとえばキャピトル1972年盤のジャケット・カヴァーはもろにストリート系の若者としての姿が切り取られている。なお、そのアルバムではボブ・ディラン曲を取り上げているが、彼らの最新作(になるのかな)『Knockin’ on Bob’s Door』(Zoho、2010年)はそのタイトルに示唆されるようにボブ・ディラン曲集であるようだ(←未聴デス)。

 そして、ザ・パースエイジョンズと言えば、もう一つ……。ジョニ・ミッチェルの評価高い、映像作品にもなっている1979年録音ライヴ盤『シャドウズ&ライト』(メセニーやパストリアスらのサポート盤ですね)に呼ばれてちょい歌っていたことで、彼らの名前を記憶している人もいるだろう。そして、その歓びあふれる共演の様にふれると、そこにあるジャズやドゥーワップ愛好の様は米国派生音楽への憧憬が根にあるものであり、彼女の音楽はそれをカナダ人ミッチェルのものとして鮮やかに転化した結果であるとも了解できるのだ。

 丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。5人のうち2人がオリジナル・メンバーだ。それはステージに登場した面々を見ても、見かけですぐに分かる。非オリジナル組は40歳代だろうか。そして、彼らはサクっと歌いだすのだが、うわああ。びっくり。声の重なりが精としていて、生きた肉声表現だと一発で実感できちゃう。とくにベース担当のジェイオーティス・ワシントンの喉はぜんぜん衰えていない。彼はリードも2曲とった。うーぬ、思った以上に重厚で手応えアリ。ぼくは驚き、うれしくなった。

 アカペラのグループだから、もちろん演奏陣はいず、5人のヴォーカリストだけでパフォーマンスは進められる。だけど、ビートの感覚も望外にあるし、飽きさせない。ときに、シアトリカルな絡みも見せるし、「俺たちの表現は、ドゥーワップかソウルかゴスペルか」なんてMCでも言っていたが、そうしたものを見事に俯瞰するヴォーカル表現群は送り出すものが多彩。何曲かはゴスペル調の曲をやったが、そのときはあれれ俺はブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ(2004年9月17日、他)のショウに来ているんだっけと思わせられた? というのは大げさでも、かなりスピリチュアルな感じも彼らが振りまいていたのは間違いない。

 メンバーは黒のスーツに赤いシャツ(ノーネクタイ)と赤のポケットチーフ、という出で立ちでバシっと決める。その佇まいもよく、おー俺はハレの場の黒人音楽表現を聞いているのだなと実感させられる。実は一人だけジャケットがダブルだったり、微妙に黒の色調が異なっていたり、一人だけパンツの幅がズート・スーツ風にダボっと広かっていたり。とうぜん、個人の趣味が活かされたオーダーメイドなのだろう。1時間強のショウ。アンコールを終えて、彼らはバックステージに戻る途中、お客さんから誕生日であることを伝えられたのか、ハッピー・バースデイを歌ってあげたりもした。本人たちもとっても楽しんでやっているのがよく分ったし、かなり幸福感のあるショウでもあったと思う。

 聞くところによると、なんと彼らは初めての来日になるよう。それゆえ、あちらだったら英語のMCでスラスラやり取りできるところが円滑にすすまない部分があったり、シャイな日本人の反応の仕方をつかみきっていないところも見られたが、ぼくが見たショウは初日。じきに日本人オーディエンスのノリも分ってくるだろうし、4日の間(公演は29日まで)にそのあたりはだいぶ是正されるのではないか。そういえば、アップ目の曲で会場を弾ませた後におそらくさらにアップ目の曲を披露しようとして「ファストかスロウ、どっちが聞きたい」と客に問うたら、スロウを求めるファンしか呼応しなくてあらら、という場面もあった。でも、そこは百戦錬磨にしてレパートーリーも数多(というか、リード・ヴォーカルが何かを歌ったら、自然に歌声を重ねられ、ザ・パースエイジョンズ表現は完成するだろう)の彼ら、ザ・ビートルズの「イエスタデイ」をじんわり歌った。そんなに好きな曲ではないけど、グっと来たな。

 いやあ、米国黒人音楽にある重要な襞をがばっと指し示してもいた公演。とっても得るもの大、感興も大だった。

<今日の、空気>
 ライヴに行くため外に出たら、月と星がくっきり。お、なんか空気が澄んでいると感じる。とともに、風が少しあると体感温度はだいぶ下がるが、寒さを感じた晩でありました。今年1番? もうすぐ、2012年もおしまいかあ。

by eisukesato | 2012-12-26 11:31 | 音楽