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佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中


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映画『アネット』

 うわー。スタジオで演奏していたスパークス・バンドやそこにいた監督や娘が外を出て、そこに主要キャストも加わりサンタモニカの通りを歌いながら闊歩するオープニングが格好いい。ツカミはOK、それだけでウキッ。これから始まる映画は、ロック・ユニットのスパークス が作った物語なのだよと、示しているようでもあり。

 スパークスがもともと自らのアルバム用に作ったロック・オペラ作『アネット』を発表前に付き合いのあったレオス・カラックス(彼は少年のころからスパークス 好きで、自身の2012年作『ホーリー・モーターズ』にスパークス の1975年曲「ハウ・アー・ユー・ゲッティング・ホーム?」を使ったことがあった)に聞かせたところ、これは映画になると彼は最終的に判断。その結果の、2021仏/独/ベルギー/日本映画だ。カラックスにとって9年ぶりの映画となり、原題も『Annette』。その試写会を渋谷・ユーロスペースで見た。4月上旬より、公開となる。

 スパークス が生まれ育ったLAが舞台(とはいえ、大半はベルギーやドイツで撮影されたそう)で、すべて英語による作品だ。台詞も少し入るが、多くはスパークス が作った歌唱(役者たちが歌う)音楽とともに進む。幾度となくオペラのシーンであっても、4人のソウルっぽい女性コーラス隊が出てくるのはなにか意図があるのだろうか。スタンダップ・コメディアンとオペラ・スターの間に娘が生まれ(その名前が、アネット)、そこからストーリーが動く奇想天外な数年間が様々なアイデアや思慮や語法を介して綴られていく。娘の設定はわおっ。よくぞ。ストーリー自体は荒唐無稽だが、様々な意識のおいしい飛躍や映画/音楽愛が次々に見る者に入りこみ、この後とーなるの、どんなふうに描かれるのという感じで、2時間20分の作品に接した。しかし、主役のアダム・ドライヴァーはジム・ジャームッシュやスパイク・リーらの映画であの細長い顔を見ており、辣腕映画監督から評価が高いなあ。

 親が相手となる夫や妻を殺しちゃう、親と子の歪んだ関係、才ある子供の存在など、ザ・フーのロック・オペラ作/ケン・ラッセル監督による『トミー』とビミョーに符合する筋流れを認めることができる? ところで、ぼくは過去フランス人なので綴りの末尾が発音されないという淡い認識もあり気分でレオ・カラックと表記したこともあったが、日本映画人もお金を出しているこの映画(詳細な文章資料も入場時に渡された)の場合、きっちりレオス・カラックスと表記されていた。

▶︎過去の、スパークス
https://43142.diarynote.jp/200905070932235357/
https://43142.diarynote.jp/200905070933513731/
▶︎過去の、カラックスの映画
https://43142.diarynote.jp/200806180854420000/
▶︎過去の、アダム・ドライヴァーが出た映画
https://43142.diarynote.jp/201707080859335054/ ジャームッシュ
https://43142.diarynote.jp/201903050842467108/ スパイク・リー
https://43142.diarynote.jp/202003120731162119/ ジャームッシュ

<今日の、サウンドラック>
 昨年のカンヌ国際映画祭監督賞作品を受けているという本映画のサウンドトラックは、ソニー傘下レーベルから出ている。映画に沿ってそれらがずらりと曲が並ぶアルバムのクレジットを見ると、作詞においてはロンとラッセルのメイル兄弟とともに、レオス・カラックスの名前も併記されていた。撮影をしながら、それに沿い変えていった部分もあるのだろう。サウンドはロック調というよりはオーケストレイションが十全に施されたもので、それはクラシック育ちの作編曲家であるフランス人のクレメン・デュコルが担当し、音楽監督しても名前が入っている。彼は才気あふれまくる歌手であるカミーユ(2008年10月13日)とも絡んだことがあるというか、パートナーという間柄で2人子供がいるという話もある。ともあれ、そのサントラを映画を見た後に聞いたら、音楽のほうだけのほうが興味深く聞くことができた。スパークス が作った幻のオリジナル『アネット』も聞いてみたいなあ。
 それにしても同じ時期に、質の高い自らが題材となるドキュメンタリー映画と、自前のロック・オペッラが壮大なミュージカル映画になったスパークスのお二人、さぞや冥利につきることだろう。その栄誉は卓説した資質が導くものに他ならないが、変であることを正道とばかり貫くことの貴さを教えてあまりある。あと、それら映画に関わった監督が英国人とフランス人であるというのは彼らの抱えた味を指し示すか。ハリウッドのお膝元で生まれ、基本居住し続けているスパークス の美味しい異端性を語っていると言えるだろう。なお、この公開時に合わせて、カラックス旧作品上映もなされるよう。
▶︎過去の、カミーユ
https://43142.diarynote.jp/200810061855487134/
▶︎過去の、スパークスの 映画
https://43142.diarynote.jp/202203041552087125/

by eisukesato | 2022-03-08 17:48 | 映画