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佐藤英輔のライヴ三昧 Diary noteから引っ越し中


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R.I.P. ロン・マイルズ(1963年5月9日〜2022年3月8日)

 デンヴァー在住のコルネット奏者であるロン・マイルズ(2005年6月9日)がお亡くなりなった。びっくり、まだ58歳。8日午前中に自宅で亡くなったという。報道によれば、血液障害の真性多血症という稀な病気を患っていたという。

 インディアナ州インディアナポリス生まれ。彼は11歳のときにデンヴァーに移ったが、それは喘息だった彼を両親が慮ったためであったという。大学では当初は電気工学を学んだものの、最終的にマンハッタン音楽院で修士号を得ている。1987年に初アルバムをリリース。当初はニューヨークに住んでいたが、そのうちデンヴァーに戻り、いろいろ活動。ぼくはずっと彼はニューヨーク在住だと思っていた。彼はデンヴァーにあるメトリポリタン州立大学でジャズ課程の責任者も担ってもいて、同地のジャズ界の元締めでもあった。

 以下のQ&Aは2020年9月に、ブルーノート移籍作を出した際に彼に問うたリモートによるインタヴューの内容だ。intoxicato誌用にそれはなされ、訳は丸山京子さんによる。


Q:新作『レインボウ・サイン』はブルーノートからのリリースとなります。ブルーノートとディールを持った経緯を教えてください。
M: アルバムを作り終えた数週間後、ビル・フリゼールが「これをドン・ウォズ(2013年2月15日、2019年6月12日、2019年6月13日、2019年6月14日)に聴かせていいかな」と言うんで、「もちろん」と答えた。そしたらドンから「リリースしたい」と連絡が入ったんだ。そんなこと予想してなかったので、誰より僕が驚いていたよ。だって何しろ長いアルバムだろ? 2枚組のアナログ・アルバムだ。ところがドンは「音楽をとにかく気に入ったから」と協力してくれたんだよ。こちらから働きかけたわけではなく、気付いたこうなってたんだ。

Q:当然ながら、ブルーノートのこれまでのレコードは聴いてこられていますよね?
M:もちろんさ、いつも聴いてきたよ。つい昨日もエリック・ドルフィーの『Out To Lunch』(1964年)を聴いたところさ。

Q:25年前から、あなたはリーダー・アルバムにギタリストを入れています。そして、1997年作『Woman’s Day』(Gramavision)以降、ずっとビル・フリゼールをレコーディングに起用しています。また、あなたはブランドン・ロス(2004年9月7日、2005年6月8日、2005年6月9日、2006年9月2日、2011年5月5日、2011年12月8日、2011年12月14日)、チャーリー・ハンター(1999年6月22日、2002年1月24日、2006年4月17日、2009年1月16日、2015年2月18日)、メアリー・ハルヴォーソン(2014年7月28日)、オーティス・テイラーなど様々なギタリストとレコーディングもしています。あなたはギター奏者、しかもかなりオリジナルなギタリストがお好きであるように思えますが?
M: 今、君が名前を挙げたのは全員が本当にユニークで独自のスタイルを持つプレイヤーで、たまに「同じ楽器を弾いているのかな?」って思いたくなるくらいだ。基本、そういう風にはっきりとした自分の音楽的個性を持つ連中に惹かれるのだと思う。さらにはギターという楽器の特性もあり、特に今挙げたギタリスト達のプレイはハーモニーという意味で“示唆に富む”ことが出来るんだ。例えばピアノだったら、コードの8音を弾いて完璧に音を埋めてしまうのに対し、2音しか弾かない…というように。もう一つは、僕がブルースを好んでいるからかな。彼らは皆、なんらかのブルースの感性を持っているプレイヤーだと思うよ。

Q:トランペットも吹かれると思いますが、なぜコルネットを吹いているのでしょう? 
M:コルネットの方がトランペットより温かみのある音色なんだ。人は皆、コルネットを吹いてたんだよ、1927年にルイ・アームストロングがトランペットに持ち替えるまでは! そこでコルネットは終わっちゃったんだ。でも、僕はなぜかコルネット奏者に惹かれてきた。キング・オリヴァーとか、ルビー・ブラフなんかも聴いたよ。彼らの温かな音色が好きだった。それにギターとの相性もいい。音そのもの(timbre)が好きなんだろうな。

Q:フリューゲル・ホーンも試したことはありますか?
R: あるよ。でもフリューゲル・ホーンは限定的というか、いつも温かい一定の音で吹くしかなくなってしまう。それに比べ、コルネットだと突き破るような、高い金切り声も出せる。音色に幅があるというのかな。少なくとも僕にはそう感じる。

Q: これまでの活動の中でターニング・ポイントと思えることをいくつか選んでくれませんか? 
R: 最近のことからあげるね。まず頭に浮かぶのは『I Am A Man』 (Yellowbird, 2017年)でこのバンドが出来たことだ。ビルとはデュオ・アルバム『Heaven』(Sterling Circle, 2002年)も作っていたので「デュオに誰を加えたらいいだろう?」って考え始めたのが最初だ。そこで「じゃあ、ブライアンを加えよう」ということになり、オーケストラルな曲がさらに書けて行ったので「他に誰を加えよう」「じゃあジェイソンとトムだ」となったんだ。このメンツが揃ったのは『I Am A Man』が初めてで、それまで一緒にやったことはなかった。でも、作る過程で繋がっていったんだ。僕にとっては夢のようなバンドだよ。もう一つ思い出すのはジンジャー・ベイカー(2012年11月21日)だ。去年、彼は惜しくも亡くなったが、彼とやれたことはとても重要な意味があった。彼がコロラドに越してきて知り合うまで、実はクリームのこととかあまり知らなかったんだ。だって僕はトランペット吹きで、ギタリストじゃないからね(笑)でも素晴らしい音楽性の持ち主だった。彼のバンドに加わることが出来たのは、僕の人生のターニング・ポイントの一つだね。

Q: 先ほどおっしゃられたように今作は、前作『I Am The Man』と同じメンバーで録音されています。ジェイソン・モラン(2007年1月16日、2007年1月17日、2008年4月6日、2013年1月6日、2015年1月20日、2015年1月21日、2017年4月11日)、ビル・フリゼール(2000年7月21日、2006年5月14日、2009年5月8日、2011年1月30日、2017年1月12日、2017年1月13日、2017年6月19日、2019年6月10日)、トーマス・モーガン(2012年6月24日、25日、2013年9月7日、2017年3月2日、2017年6月19日、2019年5月17日、2019年6月10日 )、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日、2020年1月5日 )の4人とやる、最大の利点は?
R: 彼らは全員、素晴らしいsong player(楽曲を演奏するプレイヤー)なんだ。それぞれの楽器で歌を歌う、素晴らしいシンガーとでも言うのかな。もう一つ彼らが優れているのは、音楽はこうあるべきというアジェンダを予め用意してレコーディングに臨むのではなく、スポンテニアスに音楽を生まれさせてくれる点だ。そして音楽を“ちゃんと聴いて”演奏する。そこにミステリーが存在することにも、演奏しないことにも、抵抗がない。彼らは演奏することと同じくらい、演奏しないことにも前向きだ。そんな彼らに対し、僕がすべき仕事はなるべく多くのsongを書くことだ。たとえほんのスケッチだけで臨んでも、彼らならマジックを生み出せるだろう。でも彼らを愛しているから、スケッチだけで現れるようなことをしたくないんだ。それが必要なことなのだとしたら話は別だが、僕としてはなるべく完璧な形でのsongを彼らに準備したい。彼らの才能へのリスペクトからね。

Q: それが『I Am The Man』であなたが学んだことですか? もっと曲を準備してレコーディングに臨むべきだったと。
R: 前回もそれはしているんだ。もっと書くというのは音符をいっぱい書くという意味ではない。音はたとえ少なかったとしても、自分の中で時間をかけて曲を発展させていった末の少ない音ということさ。ただし、今回の利点は、前回よりはバンドのサウンドを分かっていた点だ。前回は一度も一緒にやったことがなかったからね。分かってたつもりでも実際は違った。前回やらなくて今回やったことの例をあえて挙げるなら、たとえばトーマスにはもっとメロディラインを用意したというのはある。でもすごくささいな違いだけどね。

Q:『I Am A Man』を経て、今作はどんな内容にしようとしたのでしょう?  
R: どのアルバムでもそうだけど、曲を書き始める時というのは、僕は音楽で表現したいなんらかの感情を抱えているんだ。それが何を生み出すのかは、書き終わるまで分からないものだったりもする。『I Am A Man』の時はBlack Lives Matter、アメリカにおける人種問題や差別を再評価することが、僕の頭の中を占めていた。もちろん政治的な音楽というのは昔から書いていたよ。「Say It Loud」もそうだったし、「Howard Beach」はNYハワード・ビーチで殺害された黒人男性のことを書いた曲だ。そんな風に僕にとって政治は僕らが逃れようのないものだ。コミュニティの一員であるには美しい部分だけでなく、醜い部分も全部引き受けなければならない。常に自分の心に誠実に。そしてその時、社会で起きていることを伝える媒体でなければならないのだと思う。その気持ちを持ちつつも、今回の僕には死を間近に迎えた父親がいて、それが大きな部分だった。だから前作以上にパーソナルなアルバムになったと言って良いだろうね。

Q: だからでしょうか。新作はよりストーリーテリングしている曲が多いと感じました。曲がもう一歩深いところで繰り広げられていると思わずにはいられなかったのですが。
R:そうだね。アルバム中、一番最初の書いた曲がアルバム1曲目の「Like Those Who Dream」だった。一種のブルースというか。僕の曲はどれもそうなんだけど、最初は一定のルールの中でスタートする。だけど曲が進むに連れ、ルールは全部破られてしまう。曲が行きたいように行ってしまうからさ。その一方で「Binder」のような音楽の歴史をただ語るような、トラディショナルな曲もある。あのメンツといるとーー中でもジェイソンーー彼といると、すべての音楽の歴史を感じるんだ。ジェイムス・P・ジョンソンに遡るくらいにね。これまで僕にはラグタイムの曲なんて書けなかった。ところがジェイソンと会って初めて一緒にやった時、なぜか「わかった!」と書けたんだよ。そういう曲もあるが、それ以外は父の死に至る旅のいろいろな過程で書けた曲だ。それまで息子として父に育てられてきた自分が、今度は父の面倒を見ている。それはとても大変な旅なんだ。こちらは助けたいと思うのに、父はお前の助けなんていらないと頑固に言い張る。そんな父をなんとか宥めたりしながらの毎日だった。父は一人っ子で母親を早くに亡くしていたんでね。でも子供達全員が集まり、父も最後には僕らの愛を十分に感じてくれていたと思うよ。それが何より良かった。

Q:お父さんは音楽をされていたのですか?
R:楽器は演奏しなかったが、子供の頃からマックス・ローチの『Drums Unlimited』(Atlantic,1966年)、カーティス・メイフィールドの『Superfly』(Curtom、1972年)、マイルス『Kind of Blue』(Columbia,1959年)がレコード・プレイヤーにあったのを見て知っていた。だから音楽の趣味は間違いなく良かったね。

Q:レコーディングはどのようにすすめられたのですか? 前回のようにまた、あなたの自宅でリハをしてスタジオに移ったのでしょうか?
R:いや、今回はデンバーではなく、NYでレコーディングしたんだ。というのもビルがニューヨークに引っ越し、NY以外に住んでるのは僕とブライアンだけだったんで、「じゃあ僕らが行こう」ということになった。前日に1日リハーサルをして、レコーディングは2日。皆に聞かせるつもりでデモも一応用意していたが、結局一度もカバンから取り出さなかった! 書いた譜面以上の情報で、彼らに影響を与えたくなかったんだ。実際、彼らは僕が想像すらしてなかったようなものを作り出してくれた。それが出来るメンバーなんだよ、全員が素晴らしいアーティストたちだからね。

Q:たとえば、お父さんに関する曲のバック・ストーリーというか、それすら話さなかったんですか?
R:一切話さなかったよ。ただ、「A Kind Word」をやっている時、「feather haired printsみたいな感じがほしい」と説明したんだ。「I Wanna Be Your Lover」のヴィデオに出てくるプリンス(2002年11月19日)ってわかる? あの羽根みたいなフワフワの髪がイメージだったんだ。みんな顔を見合わせて「なんとなくわかる気がする」と言ってやりだしたら、それは僕の思い描いてた通りだった! 僕から説明するのはそれがせいぜいなんだ(笑)だいたい抽象的なことばかりだよ。

Q:『レインボー・サイン』を聴いて、これは2020年の屈指のジャズ・アルバムであると大きくうなづきました。現代ジャズとして必要となる要件はどんなことだと思いますか?
R: オーセンティックな人間として僕らに作れるのは、自分たちの時代の音楽だけなんだ。どれほど1950年代のマイルス・デイヴィスが好きでも、デューク・エリントンが好きでも、今その世界には生きていない。生きているのは今だ。もちろん彼らから影響は受けるよ。でも結局、影響下で僕が語るのは自分が何者かというストーリーだ。もしくは自分の周りの人たち、コミュニティのストーリー。僕に曲を書かせているのは僕というより、コミュニティなんだと思うくらいさ。僕という個人は集団の中の一人だ。家の周りを歩く時に目にしたもの、想像したもの、耳にした誰かの会話から思いつくアイディア。それを続ける限りは、どうしたって書く曲はコンテンポラリーになる。古いものになると恐れる必要はなくなる。むしろ今の時代の音楽を書かない人は、選んでそうしてるんだと思う。意識してそうしない限りは、どうしたって今の音楽になるものだからね。

Q: ちなみにお洒落は好きですか? いつもスーツでクールに装っていますよね。
R:ありがとう、でも僕はスーツは2〜3着くらいしか持っていない。ユニフォームみたいなもので、あまり服のこととか考えたくないんだ。一つ日本のことで思い出したが、初めて日本を訪れたのはマーサー・エリントン・バンドとしてで、その時に見た日本の学生服に感動して買って帰ったんだ。数年間はどのステージでも着ていたし今も持ってるよ。ファッションでこだわったのはそれくらい。あとは「なんとなくいいんじゃないか」という程度で選んでる。でも娘に言っておくよ。娘はファッションが大好きだから、そう言われたと言っても、きっと信じてもらえないだろうな(笑)

Q:あなたが住むデンヴァーでは、Covid-19はどんな状況ですか?
R:幸いデンヴァーはそれほどひどくないんだ。大学で僕は教えているんだけど、授業はまだすべてオンラインで、レストランは開いているところもある。クラブはまだ閉鎖中だ。デンヴァーではマスクをつけている人も多い。ただコロラド州自体は広いので、現職大統領支持層がいるところもあって、そういう地域では「あえて」マスクをしない人とかもいるようだ。でも幸い、全体としてはデンヴァーはまだ良い方だ。

Q:デンヴァーから東京(成田)への直行便もあるので、ひと段落したら、ぜひ来日してください。
R:直行便があるのかい? 日本でライヴが出来るようになる日がくるといいと本当に思うよ。

Q:何か日本のファンにメッセージがあればお願いします。
R:日本盤にはボーナス・トラック「Always」がついている。これはアルバムで一番最後に書けた曲で、自分ではすごく気に入っていたので、アメリカ盤から外すことのがとても残念だった。なので、日本のみんなに聴いてもらえるのは嬉しいよ。さっき、父の面倒を見ながら、自分が父のケアテイカーのようになっていたと言ったけど、そんな時も「常に(Always)」やはり父は最後の最後まで父だった。僕が父になることはない。僕は息子だった。そういうことを歌った曲なんだ。ぜひ楽しんでもらいたいし、日本に行ってみんなと直に会える日が来るのを心待ちにしているよ。

▶︎過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
https://43142.diarynote.jp/201906151230594715/
https://43142.diarynote.jp/201906151236029148/
https://43142.diarynote.jp/201906151238565701/
▶過去の、ブランドン・ロス
http://43142.diarynote.jp/?day=20040907
http://43142.diarynote.jp/200506120643190000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
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▶過去の、メアリー・ハルヴォーソン
https://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
▶︎過去の、チャーリー・ハンター
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
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▶過去の、ジンジャー・ベイカー
https://43142.diarynote.jp/201211231437358985/
▶過去の、ビル・フリゼール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
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▶過去の、ジェイソン・モラン
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▶︎過去の、トーマス・モーガン
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▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
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http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
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https://43142.diarynote.jp/202001060957069830/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm

<今日の、追記>
 『I Am A Man』と『レインボウ・サイン』はギター入り現代ジャズ、最良のサンプルだと、ぼくは思っている。しかし、父親の死について語っていた彼がまさか。彼は妻の間に一男一女をもうけ、母親も存命であるようだ。このインタヴューをするまで、彼がジンジャー・ベイカーと一緒にやっていたのは知らなかった。また、彼がデンヴァーに住んでいたことも……。Ginger Baker And The DJQ2O With Special Guest James Carter(2013年2月26日)名義による1999年アトランティック盤『Coward Of The County』はジンジャーとマイルズの共同制作で、マイルズは6つ楽曲も提供している。マイルズの曲はベイカーの『Why?』(Motéma Music、2014年)のオープナーにも採用された。そちらには、ピー・ウィー・エリス(2005年9月24日、2007年9月13日、2008年4月1日、2012年4月9日、2012年11月21日、2013年7月4日、2016年2月3日)が入っていますね。そんなマイルズさん、ジョー・ヘンリー(2010年4月2日、2010年4月4日、2012年10月16日)やブルース・コバーン(2018年9月30日)といった叡智のシンガー・ソングライター作に入ったこともあった。

▶過去の、ジェイムズ・カーター
https://43142.diarynote.jp/201302281048405875/
▶︎過去の、ピー・ウィー・エリス
http://43142.diarynote.jp/?day=20050924 オマール・ソーサ
http://43142.diarynote.jp/200709171112310000/ メイシオ/ウェズリー/エリス
http://43142.diarynote.jp/200804030050390000/ RAD
http://43142.diarynote.jp/201204150858456025/ エリス
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121 ジンジャー・ベイカー
http://43142.diarynote.jp/201307071319405650/ ザ・エリスズ・ファンク・アセンブリー
http://43142.diarynote.jp/201602040957261258/ ザ・エリスズ・ファンク・アセンブリー
https://43142.diarynote.jp/202109261134269675/ 訃報
▶︎過去の、ジョー・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
http://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
▶︎過去の、ブルース・コバーン
https://43142.diarynote.jp/201810031028426328/



by eisukesato | 2022-03-11 12:28 | 音楽